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投信(14)海外株式投信の選び方 米国・中国の組入れ比率に注意

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投資をする際、投資家は色々な事をしなければなりません。金融商品や相場の勉強。投資対象の選択。分散投資と管理。やる事はいっぱいです。投資信託は、その手助けをしてくれる商品で、投資信託を使う事によって色々な手間を省く事が出来ます。

外国株式と比較しての海外株式投信のメリット

外国の株への投資と自国の株への投資。1番大きな違いは情報格差ではないかと思います。

多くの日本人に、1番親しみのありそうな米国への投資を例に話をします。

マイクロソフトやアマゾン等のグローバル企業は別にして、米国国内で活躍している企業の情報は、普段はほとんど入って来ません。

それでもインターネットの時代です。グーグルで検索すれば、何と!英語のページが日本語に変換されて読めるではありませんか! そういう意味では、昔とだいぶ状況は変わってきていると思います。

しかし、トランプ大統領の演説がニュースで流れても、英語が聞き取れない時点で「何のこっちゃ」です。ニュアンスもへったくれもありません。

情報はニュースキャスターの要約頼みです。米国株を1番取引するであろう米国国民の物事の考え方や感じ方も、日本人のそれとは違います。

米国でさえこの状況ですので、より馴染みの薄い国や地域は、さらに情報の質と量が落ちる事になります。

国名は誰でも知っているのに、よく考えると詳しい事は何も知らないって国、多いですよね。ほぼ情報が無いに等しい国も多いかと思います。

頑張って国の基礎データや全体相場までは情報を集められたとして、個別銘柄までは難しいと思います。

こういう個人ではなかなか情報の取りにくい取引こそ、投資信託の「専門家が運用します」というメリットが活きてきます。

海外株式は、そういう意味では投資信託と相性の良い投資対象かと思います。

どんな国・地域に投資出来る?

海外株式投信の投資対象は、ある程度の市場規模があり、投資家にニーズのある国・地域です。過去に破綻した事があるなどの、カントリーリスクの高い国は敬遠されがちです。

参考
G7加盟国 米国・日本・ドイツ・イギリス・フランス・イタリア・カナダ
G20加盟国 G7+BRICs+オーストラリア・インドネシア・韓国・メキシコ・アルゼンチン・サウジアラビア・トルコ・欧州連合
BRICs ブラジル・ロシア・インド・中国・南アフリカ
NEXT11 インドネシア・韓国・ベトナム・フィリピン・バングラデシュ・パキスタン・イラン・エジプト・トルコ・ナイジェリア・メキシコ

投資対象となる主な国・地域です。

地域を投資対象としたファンド 主な投資対象国
地理的な地域と投資対象地域には、若干ズレがあります。例えば、オセアニアは14ヵ国ありますが、主な投資対象国と言えそうなのは、オーストラリアとニュージーランドの2ヵ国です。(%は大体こんな比率が多いかなという目安です。)
全世界(グローバル) ざっくりとG20加盟国辺り
全世界と言っても米国を50~60%以上組み入れ、残りを10~20ヵ国程度に数%づつ組み入れるファンドが一般的です。
先進国 ざっくりとG7加盟国辺り
先進国も米国を60~70%位組み入れ、残りを先進国の株式に数%づつ組み入れるファンドが一般的です。
新興国(エマージング) BRICsとNEXT11 辺り
新興国の場合は、中国が40%前後、台湾、韓国が10~20%、インド、ブラジルなどが数%、他が1~2%前後という組み合わせが目立ちます。
北米 米国とカナダ (メキシコ)
米国70~80%、残りをカナダという組み入れが一般的です。メキシコは中南米に分類される事も多いように思います。
中南米(ラテンアメリカ+カリブ海) ブラジル・メキシコ・他中南米諸国
中南米では、ブラジル60%~70% メキシコ10%~30% 他1~2%づつの配分が目立ちます。学術的には、メキシコは北米とか、中南米とラテンアメリカは違うとか色々あるようですが、ブラジル・メキシコ以外の国の組み入れ比率は低いため、メキシコが入るか入らないかだけ確認しておけば良いです。
欧州(ユーロ・ヨーロッパ) ドイツ イギリス フランス スイス イタリア オランダがメイン。
ドイツ、フランス、スイス、イタリア、オランダ、イギリス辺りがメイン。ユーロにはイギリスが入らない事に注意。
北欧(ファンド少ない) ノルウェー スウェーデン デンマーク フィンランド アイスランドの5ヵ国
ノルウェー、スウェーデン、デンマーク、フィンランド、アイスランドが北欧5カ国だがアイスランド以外の4カ国がメイン。アイスランドはリーマンショックで破綻しかけた過去があるためと思われる。
アジア 中国 台湾 韓国 インド インドネシア シンガポール 他
アジアと名の付くファンドは、中国の比率が高くなります。次いで台湾・韓国です。インド・インドネシアは意外と比率は高くないようです。中国40%前後、台湾・韓国10~20%前後、インド・インドネシア・シンガポール・他が数%のイメージ。
アジアオセアニア アジア+オーストラリア ニュージーランド
オセアニアは14ヵ国ありますが、主な投資対象国と言えそうなのは、オーストラリアとニュージーランドの2ヵ国です。
BRICs ブラジル ロシア インド 中国 南アフリカ
南アフリカを除いた4ヵ国に均等に投資するファンドや、 5ヵ国均等のファンドが目立ちます。中には、中国の比率が50%位占めるファンドもあります。
中近東(ファンド少ない) サウジアラビア カタール クウェート UAE エジプト他
サウジアラビア40%前後、カタール・クウェート・UAE・エジプトなどが10%前後。エジプトは地理的に中東とアフリカに跨がります。
アフリカ(ファンド少ない) 南アフリカ エジプト ケニア ナイジェリア 他
南アフリカ40%前後、エジプト・ケニア・ナイジェリアなどが10%前後。エジプトは地理的に中東とアフリカに跨がります。

複数国を投資対象とする投資信託でも、単一国で投資信託を組めるような国の株式を数十%組み入れて運用する事が一般的なようです。

全世界とか先進国、北米などの、米国が絡む地域は殆ど米国+α という内容になります。除く日本ではなく、除く米国が欲しいところです。

また、新興国とかアジアなどの中国が絡む地域では、中国の比率が高くなりがちです。個人的には、新興国やアジアよりも、BRICsの方がバランス良く投資されている気がします。

いくつかのファンドに分散投資するならば、米国、中国、欧州(イギリス込み)、BRICsの4種類をベースにすると、大きな経済圏をバランス良く網羅出来そうです。

国を投資対象としたファンド 主な投資対象指数
米国 NYダウ S&P500 NASDAQ
全体相場だけでなく規模別やテーマ別など、色々な切り口の投資信託が選べます。全世界株式ファンドや先進国株式ファンドも米国株式+α ファンドと言っても良さそうです。
中国 上海 深圳 香港 ハンセン指数 H株 レッドチップ
米国程ではありませんが、色々な切り口の投資信託が選べます。この2ヵ国は他の国々とは別格です。
ブラジル ボベスパ
BRICsの一角です。広い国土、豊かな資源、豊富な労働力と人口。これらがあると、国内消費市場の充実→消費大国→さらなる経済発展と期待出来ます。
インド SENSEX(センセックス)指数
ブラジル同様、BRICsの一角です。広い国土、豊かな資源、豊富な労働力と人口があります。
オーストラリア ASX指数
指数よりも高配当株式などが注目される国です。
インドネシア ジャカルタ総合指数
NEXT11の中で、1番投資妙味のありそうな国の1つです。

投資対象国・地域についての魅力やリスクは、

外国株式全般は株式(23)

米国株は株式(27)(28)(29) 、

中国株は株式(30)(31)

新興国株は株式(32)

に記載しています。

 

世界には沢山の国がありますが、単一国で頻繁に投資信託を組まれる国は数ヵ国に限られます。

ロシア、ドイツ、イギリス、フランス、イタリアなどは、大国ですが単一国の投資信託はあまり見かけません。

思い返せば、証券業界に携わって30年以上経ちますが、「ドイツ株式投信があったら良いな」 などと思った事は、1度も無かったような気がします。

日本がGDP世界2位とか3位の経済大国なので、同様の先進国の4位以下にはあまりニーズが無いのかも知れません。

また、欧州は政治も経済も、米国に比べると安定を望む傾向にあるため、国家としては非常に良い事だと思いますが、投資先としての面白味には欠けるのかも知れません。

海外株式投信の選び方・使い方

いくつかのファンドに分散投資するならば、米国株式ファンド、中国株式ファンド、欧州(イギリス込み)株式ファンド、BRICs株式ファンドの4種類をベースにすると、大きな経済圏をバランス良く網羅出来そうです。

状況や好みに応じて、比率を変えたり、テーマ別を加えたりすると良いでしょう。

全世界株式ファンドとか先進国株式ファンドを組み入れる場合は、米国株式ファンドと置き換えて、米国株式の組み入れ比率を考えて組み入れましょう。

同様に、アジア株式ファンドとか新興国株式ファンドを組み入れる場合は、中国株式ファンドと置き換えて、中国株式の組み入れ比率を考えて組み入れましょう。

なお、為替ヘッジ付のファンドの場合は、為替ヘッジのコストは、通常、日本円と現地通貨の金利差分程度かかります。

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次回は、外国債券型投信です。

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別ページに掲載している、海外株式投信の簡単な紹介文も貼り付けておきます。

海外株式投信

特徴

海外の株式を対象とした投資信託。対象地域は、全世界を対象にしたものや、全世界から日本を除いたもの、米国株、中国株、新興国株など様々。為替ヘッジの有り無しが選べたり、毎月分配型投信もある。

メリット

取扱い証券会社や情報が少なく、個別銘柄では投資しずらい国や地域にも投資出来る。分散投資の幅を世界に拡げられる。

デメリット

アクティブ型の場合、信託報酬が比較的高め。

選別のポイント

まず、投資する国・地域を選ぶ。為替ヘッジの有無を確認し、選べるならば選ぶ。

パッシブ型かアクティブ型か、希望が決まっているならば選択する。

パッシブ型の場合は、対象指数が重要になる。

アクティブ型の場合は、対象指数に対しての成績や信託報酬も確認する。

 

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