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株式(32)外国株式 新興国への個別銘柄投資は非常に困難

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新興国  成長性という魅力とインフレ率というリスク

こちらの章は、「株式(23)外国株式 世界の株式市場の魅力と特徴」からの抜粋です。

インドやインドネシア、ブラジルなどの新興国。国によって無いものもありますが、新興国のストロングポイントは、高い成長性、広い国土、豊富な資源、平均年齢の低い人口ピラミッドなどが挙げられます。リスクとしては、インフレ率の高さや、政治リスク、そもそも働くのが嫌いな国民性などもあります。

国の辿る成長軌道については、高度成長期の日本を思い起こしたり、調べたりするとイメージしやすいとは思いますが、日本人が非常に勤勉であったという事や、何より、現代は世界中に投資資金が余っているなど、大きな環境の違いもあり、投資の成果としてはあまり参考にはならないかと思います。

しかし、世界の今後を話し合う会議も、G7からG20に移っていたり、世界的に重要性や投資対象としての魅力は高まっています。

因みに、新興国の株式をハイリスクハイリターンと説明されている事が多いと思いますが、新興国の株式に投資する場合、殆どは国を代表するような銘柄に投資すると思います。日本で言えばトヨタや三菱UFJ銀行のような。私の感覚では、日本のベンチャー企業などの新興市場の株式の方が遙かにハイリスクハイリターンだと思います。

G20加盟国

G7加盟国の米国、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、カナダ、日本と、EU、ロシア、中国、インド、インドネシア、ブラジル、南アフリカ、サウジアラビア、オーストラリア、韓国、メキシコ、アルゼンチン、トルコの20カ国。

 

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新興国 個別銘柄への投資は難しいと思います

新興国の個別銘柄に投資しようと思った時に、どんな銘柄を思い浮かべるでしょうか。ブラジルのペトロブラスやヴァーレ、インドのタタグループやICIC銀行、ロシアのルクオイルやガスプロムなどは超メジャー級の企業なのですが、それすら日本では一般的にほぼ知られていないんじゃないかと思います。

私は、新興国への株式投資は、投資信託をお勧めしたいと思います。株式で個別銘柄に投資するメリットは、買いたい銘柄をピンポイントで選択出来る事です。しかし、その日の詳しい相場状況の解説や、個別銘柄情報も少なく、そもそも証券会社で取り扱っている銘柄が少ないなど、個別銘柄の情報が少なすぎます。ただ、それでも株式で投資したいのならば、米国のADR(預託証券)での取引きが良いと思います。

現地に、投資に関して頼りになる友人などがいれば別ですが、そうでないのなら、現地に支店や駐在員を持つ投信会社に運用を任せてしまうという方法は、メリットが大きいと思います。

私は、そもそも分散投資というものがあまり好きではありません。投資対象の焦点はぼやけるし、管理は面倒臭いし。インデックス投資というのも、正直どうかと思っています。インデックス(指数)というのは、経済や株式の状況を知るために作られたものであって、儲けるために作られたものではありません。それに投資して長期間ほっとけって、「正気か?!」って思います。投資を勧める立場の人にそんなものを勧められたら、「あなたの投資テクニックは、儲けるために何にもしないインデックスに対して、手数料分すら上回る自信がないんですか?」って思ってしまいます。

投資信託は大きく分けて、インデックス型とアクティブ型があります。インデックス型はそのままインデックスに連動する投資信託で、アクティブ型はファンドマネージャーが運用するのですが、アクティブ型の多くはインデックスをベンチマーク(運用成績の基準)にしています。そして、勝ったり負けたりしていて、大きく勝ち続ける投資信託は、あまり覚えがありません。

投資信託には、そういった負の印象もあるのですが、状況によって投資信託は非常に有効で、新興国への投資はまさにそれに当たります。

新興国や新興市場というのは、個別銘柄の破綻リスクも高いのですが、その指数自体が数倍、或いは数十倍になる可能性を秘めています。投資信託は分散投資などのリスク管理もしてくれるので、指数自体が大きく上がると自分で判断したのならばお勧めの投資方法になります。

新興国への株式の投資と言う話ではなくなってしまいましたが、私の新興国への株式投資のお勧めは、間接的ですが投資信託での株式への投資です。

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株式(33)信用取引の魅力はレバレッジと売建てと税金対策

信用取引の魅力は、何と言ってもレバレッジと売建てです。これらはリスクとしても1番に取り上げられる事です。レバレッジを掛ける事のリスク対策は、現物取引で儲かっている事であり、売建てのリスク対策は、見通しを外した時に、躊躇なく損切り出来る事です。

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株式(31)外国株式 中国株式市場の特徴とリスク

2014年からスタートした相互取引(ストックコネクト)により、海外投資家も香港市場を通じて、格段にA株市場に投資しやすくなりました。中国市場のリスクは、大きくは政治的なものと、ひとりっ子政策による将来の少子高齢化などが挙げられます。

 

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