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株式(3)初心者が最初からやるべき上達のコツ 覚える事が多すぎる問題を解決

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今回は、投資 上達のコツです。特に慣れることが必要で、変な癖が付く前にやっておいた方が良さそうなことをピックアップしました。(FXの上達のコツと一部同じ内容です)

初心者が最初にやることと、最初からやること

 

ファンダメンタルズを手っ取り早く

ファンダメンタルズのレポートを3種類に分けると、1.全体相場のレポート 2.業界やテーマ別のレポート 3.個別銘柄のレポート、という分け方が出来ます。この内の2.業界レポートやテーマ別のレポートを片っ端から読み漁るのが、最高に効率が良いと思います。

現状を説明した全体相場のレポートを2つ読んだとしても内容の80%は被っていると思います。3つ読んでも10個読んでもそれほど大差ありません。

一方、個別銘柄のレポートは10個読んでも約10/3700銘柄です。何ヵ月置きにレポートが更新されることを考えると、焼石に水です。投資を始めたばかりの、時間のいくらあっても足りない時には、なかなかに効率が悪すぎると思います。

業界レポートやテーマ別のレポートは、1つのレポートに、関係する銘柄が数銘柄~数十銘柄出てきます。そして、当然、別の業界、別のテーマで内容が被る事はほとんどありません。体系立って覚える事も出来ますし、非常に効率良くファンダメンタルズの知識を身に付けられると思います。

 

ファンダメンタルズをコツコツと

1.全体相場のレポートは、一度に沢山読んでも効率が悪いのですが、相場の節目や経済指標の発表時などに継続して読んでいかないと時系列の流れが途切れ途切れになってしまいます。コツコツと地力を貯め込んでいきましょう。マクロのファンダメンタルズは、実践的なレベルに達するまでに、ある程度の積み重ねが必要です。しかし、この知識があるとないとで、チャート分析にも大きな差が出ます。ここはなんとか頑張って下さい。

同じテクニカル分析でも、過去の転換点を見て「いくらで転換して、何週間トレンドが続いた、平均するとどのくらい」程度の分析と、「転換点で何があった、指標が発表されていたならその数字は?投資環境の違いは?」などが重ね合わせられている分析とでは、精度が違います。

3.個別銘柄のレポートは、最初のうちはあまり読まなくても良いかと思います。しかし、しばらく取引きしていると、相性が良くて何度も繰り返し売買する銘柄が出てきます。その銘柄はレポートが出ていれば読んでおいた方が良いです。個別銘柄はレポートの他にオンラインセミナーやIRセミナーなどの勉強方法もあります。

ファンダメンタルズは全体像を把握し、時系列を意識すると整理しやすくなるかも知れません。保存可能で加筆可能な日足チャートや週足チャートがあるならば時間・イベント・感想などを片っ端から書き加えていったら良いかと思います。何年かしたらものすごい財産になると思います。過去の分は、ゴールデンチャートやチャートブックなどの雑誌にある程度のイベント込みで載っています。

 

テクニカル分析を1つだけ

テクニカル分析はチャートなどを使い、過去の値動きのパターンや株価位置から未来の株の値動きを予測しようというものです。

チャートとは、投資家の売買の価格と量の記録を時系列に並べたものです。つまり、過去の投資家の行動から未来の投資家の行動を予想しようという事です。

テクニカル分析や個別企業のファンダメンタルズ分析は、覚えたら覚えた分だけ分析の幅が広がっていきます。投資環境のファンダメンタルズに比べて即効性がありお勧めです。

どのテクニカル分析も、割りとすぐ使えるのですが、凄く頭の良い人達(たぶん)が考え出しただけあって、どれも単純そうに見えて奥が深いです。いろいろ試してみるのは良いのですが、気が済んだら、広く浅くではなく1つか2つに絞って、まずはその分析のスペシャリストになる位のつもりで取り組む方が、幾つも覚えるより遙かに実戦的です。どれが良いか分からなければ、移動平均線と移動平均線乖離率は視覚的にも分かりやすく応用が利くのでお勧めです。

テクニカル分析は1つか2つ覚えておけば残りはまとめて端折れる知識なので、覚える事がたくさんある初めのうちは、1つか2つ覚えたら残りは後回しにしても良いと思います。しかし、テクニカル分析にはまってしまって、色々な分析に手を出すのは、それはそれでOKです。それも投資の楽しみであり、大きなプラスになると思います。

 

売るために買うのだから売り値を根拠に買う

私たち投資家は、何のために金融商品を買うのでしょう。99.9%の人は売るために買うのです。買った価格よりも高く売って儲ける為に買うんです。なので、買う段階で「どういう理由で、何時、いくらで売るつもりなのか」はっきりとイメージ出来ていないといけません。「何時、いくらで売れる」これが買う根拠なのですから。これは短期売買も中長期売買も同じです。もちろん外れてもかまいません。このイメージがはっきりとしていればしているほど、外れっぱなしになると思います。(人の予想している未来は折り込まれて価格に反映しているので)まだ折り込まれていない未来を言い当てるのですから。ファンダメンタルズもテクニカル分析もこのために覚えるんです。

買う時には口に出せるほど明確な理由を持つ。確認する項目を箇条書きにしておいても良いし、ぶつぶつつぶやきながら発注しても良いかも知れません。そして、検証する。すごく大事なことです。ただ、ほどほどにしないと疲れちゃいます。検証の方は少しサボっても良いと思いますので、いやにならないペースで楽しみながら取引きして下さいね。

 

損切りに慣れる  これ最初はわりと出来るんです

「損切りに慣れる」多くの方々が一番大切なことと言っていて、私も非常に大切な事だと思います。これが出来なくなって去っていく人がどれほど多いことか。損切りをしない、出来ないと言うことは、「値下がりしたら戻って来るまで運用放棄」と言うことです。よほど投資の神様に愛された方でない限り、勝てる理由が見当たりません。

損切りは最初は割りと出来るものなんです。しかし、経験を積むに連れて出来なくなっていくんです。取引きを重ねていくと、損切りをした後に、予想外に儲かる水準まで戻る場面を何度も目撃します。何度もです。そして、何度か「損切りして戻る」を経験すると、「戻るかも知れないから持っておく」となるのです。しかし、そこに合理的な投資戦略も投資判断はありません。言葉は悪いですが、運用放棄というものです。

「損切り」は慣れと、自分の投資判断を信じる力が必要です。損切りに迷うようになったら「俺(あたい)はそんなに弱い人間じゃねぇ!」と自分に言い聞かせて切りましょう。同じような症状に「高値覚え」「安値覚え」というものがあります。過去の売り(買い)逃した高値(安値)が悔しくて忘れられない。その値でないと売ら(買わ)ないというやつです。対処法は「俺(あたい)はそんなに未練がましい人間じゃねぇ!」と自分に言い聞かせて取引きしましょう。

 

売りから入る事に慣れる  視野が広がります

信用取引はリスクが高いので「初心者はまず買いから」と言う話をよく聞きます。株式の場合、まったくの初心者はそれで良いと思いますが、なるべく早く信用取引の売建ても始めて、売建てから入る事に慣れるべきだと思います。

買いからしか入らない人は視点が買いからだけになりがちです。意識か買いにしかいっていない視点では、偏見のない投資判断が下しにくくなってしまいます。売りからも入るようになると、今まで見えていなかったものが見えてきたりします。例えば、ボラティリティの高い相場などで気持ちがはやっている時など、今までは「ここは買いだ」と疑わなかったタイミングで、それ以上に「ここは売りだ」と思えたりします。視点が2倍になってニュートラルに物事が考えられるようになります。なによりチャンスが2倍になりますしね。

ただし、外した時の損切りは絶対条件です。株の信用取引の売建ては買建てにはない大きなリスクがあります。買建てはどんなに値下がりしても0円までですが、売建ては値上がりに上限がありません。これはよく言われているリスクですが、実はもっと大きなリスクがあります。株式は値幅ではなく率で動きます。値下がりは、下がれば下がる程、同じ率でも翌日の値幅は小さくなっていきます。しかし、値上がりは、上がれば上がる程、同じ率でも翌日の値幅は大きくなっていきます。つまり、売建ては損が膨らめば膨らむほど、値幅が大きくなっていき、加速度的に損金が増えていくと言うことです。繰り返します。外した時の損切りは絶対条件です。それでも、売建ては早いうちに慣れておいたほうが良いと思います。

 

なるべく早く勝てるようになるためのコツ

得意な銘柄を持つ  まずはここが入り口です

株式は対人競技です。コンピューターと取引きしている訳ではなく、ボードを通して人と人とが売り買いをしています。私が売った株は必ず誰かが買っています。私が売った後、値上がりしたら、私が儲け損なった分を必ず誰かが儲けています。私が売った後、値下がりしたら、私の儲けが減らなかった分を必ず誰かが損しています。つまり、市場参加者全員で利益の奪い合いをやっているんです。

しかし、そこで勝つためには、例えるなら、トーナメントで優勝するような能力が必要な訳ではなく、3回戦4回戦にいける実力があれば、十分に勝てると思います。株式の取引き全部の能力を、人に勝てるレベルにしようと思ったら、それでもかなり大変だと思います。しかし、株式投資は、取り敢えず必要のない知識の獲得を、ごっそりと後回しに出来ます。

どう言うことかというと、日本の株式の上場銘柄数は3700銘柄ぼどあります。この個別銘柄の知識、最初から全部はいらないですよね。

まず、得意と言える銘柄を数銘柄作り、その後、売買した事がある銘柄→時々売買する銘柄→得意な銘柄というふうに得意な銘柄を増やしていきます。

沢山の銘柄に詳しければそれが一番良いのですが、100銘柄一通り知っているよりは10銘柄を他の投資家よりも遥かに詳しく知っている人の方が、よほど勝率は高いと思います。

株式は銘柄数が非常に多いので、繰り返し売買する銘柄の銘柄数を絞る事は、必要な勉強量を減らす上でも、勝率を上げる上でも、もの凄く有効です。

ただ新しい銘柄に手を出す癖がないと、突発的に訪れる投資機会に弱くなりますので、これはと思う時には積極的に手を出していきましょう。

投資を始めるに当たって、入口の必要な勉強量は減らす事は出来ます。しかし、その分応用力も減っているので、初めの忙しい時期が過ぎたらコツコツと地力を付けていく事をお勧めします。

次回は、ファンダメンタルズ分析(1)マクロの投資環境です。

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株式(4)ファンダメンタルズ分析 マクロと業種別の投資環境

実戦では、業種別やテーマ別のレポートがカギになります。また、マクロの投資環境で各種経済指標は国の現状、経済政策は「景気のコントロールをするため」と考えればシンプルです。では、景気対策って?如何にして物やサービスを売るかという事です。

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株式(2)3つのリスクと、コストを考えたリスクヘッジと分散投資

株式のリスクで代表的なものは3つあります。株価変動リスク・流動性リスク・信用リスクです。このうち、毎回向き合うリスクが株価変動リスクです。そして、残りの2つのリスクの殆どが株価変動リスクに集約されます。

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