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株式(20)持ち株がTOB、どうしたら?株式公開買付けの日程と手順

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株式公開買付け(TOB)とは?どんなもの?

株式公開買付け(TOB)は、大量の株式を市場外で不特定多数の株主から買い集めます。その際、買付け価格、買付け株数、期間が公表されます。持ち株がTOBに掛けられた場合、応じるかどうかは自由に選択出来ます。しかし、、、後述します。

TOBに掛けられた銘柄の株主は、誰でもTOBに応じる事が出来ます。ただし、TOBは公開買付代理人に指定された証券会社でしか申込めませんので、TOBに応じる場合は、その証券会社に口座がなければ口座を開設し株券を移管しなければなりません。それが面倒であれば、TOB期間中も当該銘柄は市場で売買されていますので、TOB価格に近い所まで鞘寄せされた株価で売却する事も出来ます。TOBの条件によって鞘寄せされる幅は変わってきます。また、期間中に市場から買付けした株でTOBに応じる事も出来ます。

TOBによる買付けは、応募した全株式を対象にしている場合もありますし、あらかじめ買付ける株数の上限や下限が決まっている場合もあります。上限を超えた場合は抽選になり、下限を下回った場合は申込み期間を延長する場合もあれば、TOB自体が中止になってしまう場合もあります。TOBに申込む場合、ここは大きなリスクになりますので注意しましょう。

株式公開買付け(TOB)に応じるメリットとリスク

TOBの買取り価格は、私のイメージでは幅はありますが、TOB価格の発表日の終値から、20%~100%近く高いイメージがあります。全株式買取りならば、きっちりとその価格で買い取ってもらえる点がメリットになります。しかし、TOBは公開買付代理人に指定された証券会社でしか申込めませんので、その証券会社に口座がなければ口座を開設し株券を移管しなければなりません。大量に保有していれば別ですが、TOBだけのためと考えると、なかなかの手間です。

買取り株数に上限や下限が設定されている場合は、買取り価格と市場の鞘寄せされた株価に、全株式買取りの時よりも開きがあるため、買取って貰えた場合のメリットはさらに大きくなります。反面、上限を超えていれば抽選になってハズれる事がありますし、下限に届かなければTOB自体が中止になる事もあります。

TOBに応じているとその間は市場で売却出来ないため、TOBで売れなかったという結果が出た時には、TOB価格に鞘寄せされて上がっていた株価は、元の価格かそれ以下まで下がって売り逃すリスクがあります。

わたし個人としては、全株式買取りで、たまたま公開買付け代理人の証券会社にその株券が預けてある時以外は、市場で無理のない指値で売却すると思います。

株式公開買付け(TOB)に応じないで市場で売却するメリットとリスク

TOBに応じないという選択をした場合、市場で売るという選択と売らずに保有するという選択があります。

市場で売る場合のメリットは、何よりも迅速に事が済むという点です。デメリットは、TOB価格より若干安くなる事と手数料がかかる事です。

大きなリスクは、滅多に無いことですが、TOBの対抗馬が現れて、TOB価格が吊り上がり「もっと高く売れたのに!」となる事です。「利益を取り損なうという話」で、「損金が膨らむという話」ではないので、それほど神経質にならなくて良いとは思います。

その他のリスクは指値などをしていて売り忘れる事くらいでしょうか。

証券は保有している間は何が起こるかわかりません。上限がほぼTOB価格と考えられる以上、とっとと売却してしまって、その後の保有リスクを無くす事は、積もり積もればリスク軽減の良い選択と思います。

全株式買取りで市場価格と乖離がある場合は、まずは「何か見落としている!」と考えます。すぐに調べ、何も無いと思えたら、逆に市場で買いあげて、次々とTOBに申込んでゆくという投資方法もあります。しかし、考えることは皆一緒で、何も無ければ乖離はほとんどなく、何か見落としている可能性が高い気がします。

市場から買った株でTOBに申込む時には、買付けた株券の受渡日が過ぎていなければ申込めません。市場で買った株の受渡日は約定日の3営業日後です。それ以降は、値下がりする可能性が高いと思いますので、市場で売る場合は、遅くともTOB申込み締切日の3営業日前には売却してしまいましょう。(TOB終了後に金銭交付による強制取得が予定されている場合は下がりにくい。)

私ならば、TOB期間の中頃まで様子を見たら売却してしまうと思います。敵対的買収の場合は、ホワイトナイトが現れるかも知れないので中頃までは様子を見ます。

株式公開買付け(TOB)に応じないで保有し続けるメリットとリスク

売却せずに保有し続けるという選択をした場合は、メリットよりもいろいろと大きなリスクが考えられます。

メリットは、会社の内容が良くなり値上がりする場合です。

リスク、まずは発行済み株式数の100%を買取り、完全子会社化しようとしている場合や、MBOなどのケース。TOB終了後、上場廃止になるケースがあります。上場廃止になると会社に買取り請求するなど、換金するのは非常に困難になります。さらに、「TOB終了後に金銭交付による強制取得」というものもあります。持っていたくても強制的に買い取られてしまうと言うものです。「そんな事ってある?」って思いますよね。あるんです。

敵対的買収を仕掛けられて現経営陣が防衛に出た場合。現経営陣も必死です。なりふり構っていられません。「敵対的買収者よりも高く買い取ってくれる者を探す(ホワイトナイト)」という方向に行ってくれれば良いのですが、そうとばかりはいきません。既存株主を踏みにじってでも生残る術を模索します。

「会社の価値を下げて防衛する」という方向に行くと目も当てられません。具体的には、新株を大量に発行して持株比率を守るとか、取締役が莫大な退職金を貰えるようにしておくとか、価値のある事業や資産を売り払ってしまうとか、「うそだろ?!俺(株主)に何の断りもなくいいのか?」って思いますよね。「本当です。いいんです。」って答えが返ってきます。

こんな事がなくても、TOBは発表時の時価よりも高い価格で実施されますので、TOB終了と同時に株価が下がっていく事はよくあります。

株式公開買付け(TOB)応募の手順と日程

TOBは申込める証券会社が決まっているので、口座開設から考えると、

  • 口座開設(証券会社による 最短2日位)
  • 移管(約1週間程度)
  • TOB申込み(即日)
  • 買付けた場合(受渡日まで3営業日)

株券を他の証券会社に移す場合、移管の1週間程度と言うのがかなり長いので、余裕を持って手続きを始めた方が良いと思います。条件が揃っていれば申込み自体は申込み画面ですぐに出来ます。

TOBの申込み期間は銘柄によって違いますが、金融商品取引法で20日~60日と決まっています。

次回も、株式公開買付け(TOB)でTOBは、どんな人たちがなぜ行うのかというお話です。

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