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株式(19)信用権利落ち 失権株の権利入札って何?儲かるの?

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株式分割 信用取引の権利処理   計算が合わない気がする・・・わたし損してない?と思った方へ

昔は、立会外分売以上にマニアックな取引きで、わりと旨味のある取引きでしたが今はどうなのでしょうか。

信用取引で建てている銘柄が株式分割をした場合、どういう処理をするのでしょう。まず、一般信用取引制度信用取引で処理方法は違います。さらに、それぞれ株式分割が整数倍整数倍以外かで処理方法は違います。

一般信用取引は顧客と証券会社の間で決める為、証券会社によって違います。株式分割が整数倍の場合は、制度信用取引と同じく株数を増やし簿価を下げる事で対応します。

整数倍以外の場合は、権利付最終日を弁済期限(決済期日)とする証券会社が多いようです。そこまでに決済しないと強制決済になってしまいます。

制度信用取引は、証券金融会社(日本証券金融など)で処理されます。

株式分割が整数倍の場合は、株数を増やして簿価を下げる事で処理します。

整数倍以外の場合は、端株になってしまい反対売買による決済ができなくなってしまうため、金銭による権利の調整が行われます。この「金銭による権利の調整」を権利処理価格で行うのですが、この「権利処理価格」を決める過程において「失権株の権利入札」が行われます。

株式分割の時の信用取引の権利処理後の建値を見て「なんか計算が合わない気がする・・・わたし損してない?」と思った方は、この権利処理価格の決め方が解るとスッキリします。

 

信用権利落ち 失権株の権利入札  入札と言うからには安く取れる可能性も。

ここまでをまとめますと、失権株の権利入札は制度信用取引の整数倍以外の株式分割があった銘柄で行われます。

では、権利付き最終日からの失権株の権利入札の流れを説明します。

  1. 権利付き最終日(信用残高確定)
  2. 権利付き最終日(新株引受け申込み)
  3. 権利落ち日11:30~12:00(権利入札)
1. 権利処理される新株の株数の確定

まず、権利付き最終日に信用残高が確定します。信用買い残高は、お金を借りて株を買った状態ですので、権利を貰えます。一方、信用売り残高は、株券を借りて株を売った状態ですので、権利を支払わなければなりません。

なので、(信用買い残高-信用売り残高)×(分割比率-1)が割り当てる事の出来る新株の株数になります。

2. 新株の引受け申込み(当該銘柄の信用買い建玉のある人だけが参加出来ます)

次に、信用の買い残高のある証券会社に、新株の引受け申込みを募ります。これは、本来信用の買い建玉を持っている人に新株を受け取る権利があるためです。しかし、権利処理は建て価格の調整で行っているので、お金を払って追加で現物株も引き取る取引をするということです。

この時、その銘柄を買い建てている個人も、建玉の範囲内で、建玉のある証券会社を通じて新株の引受けを申込めます。

期日は、権利付き最終日の「証券会社が定める時間」までです。購入単価は、権利落ち日の権利入札の加重平均落札価格になります。

新株の引受け申込みが出来るのは信用買い残高のある人で、一方、出せる新株は、(信用買い残高-信用売り残高)の新株になるため、信用売り残高分足りなくなる可能性があります。その場合は希望に添えないこともあります。

3. 失権株の権利入札(誰でも参加出来ます)

1.で決まった権利処理される新株の株数(信用買い残高-信用売り残高)×(分割比率-1)から2.の新株の引受け申込みのあった株数を差し引いた株数が、失権株の権利入札で入札される株数になります。信用の差引きの買い残高が多くて、尚且つ 1:1.5 などの大型分割でないと、なかなかまとまった株数にならないというのが欠点です。

入札は、証券金融会社が行いますが、入札の申込みは各証券会社で受付けます。日本証券金融(証券金融会社の1つ)では、入札の申込みは、権利落ち日の11:30~12:00の30分だけと非常に短い時間に行います。この時間に合わせて各証券会社での受付けがありますので、その時間に申込みます。

入札は、競争入札方式で行われますので、例えば、10万株が入札されるとなった場合、高い価格で応札した人から順番になくなるまで落札していきます。高い価格で応札すると、落札はしやすくなりますがその価格で引き取る事になりますので、注意して下さい。もちろんキャンセルは利きません。取れなくて元々のつもりであれば、安く落札するチャンスでもあります。「うそ!ラッキー♪」と思った事がしばしばありました。

この落札の加重平均価格に分割比率を掛けた価格が権利処理価格になります。

権利処理価格が安くなると、株式分割時の信用取引の権利処理後の建値は高くなるので「なんか計算が合わない気がする・・・わたし損してない?」と思う事になります。

元の建値-権利処理価格=権利処理後の建値       です。

権利処理の仕組みについて日本証券金融(株)のサイトはこちら→ 日本証券金融(株)

信用取引の権利処理について日本取引所グループのサイトはこちら→ 日本取引所グループ

失権株の買取りの入札

ここまでのお話は失権株の売入札です。私に経験も知識も無いため、「ある」という事しかお伝え出来ませんが、信用売り残高の方が多い場合には、失権株の買入札というものもあります。

次回は、持ち株を売る方で、株式公開買付(TOB)です。

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