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株式(24)日本人の投資行動と貯蓄・デフレ・為替

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外国市場を、日本市場と比べながら説明していこうと思いましたが、その為にまず、日本人の投資行動と日本の投資環境について、今日に至るまでの経緯を整理しておきたいと思います。

皆さん御存じのように、日本人は他国に比べて貯蓄は一生懸命するが、投資はしない傾向にあります。なぜでしょうか。実は「そりゃそうなるよね。」と思える理由が色々と浮かんできます。

お金のある人はどうやって稼いだ?投資の必要性は?

日本人の個人金融資産を年代別に見てみますと、その内訳は、70才以上36.4%,60才代30.3%,50才代18.2%,40才代11%,30才代3.7%29才以下0.4%となっています。データは(2018年 2人以上世帯 世帯主年齢別)ですので、正確に年齢別ではありませんが、概ねこんな状況です。

このデータから見ますと、60代以上の金融資産が66.7%を占め、50代以上では84.9%と金融資産の大半を占めています。そして、50才代以上の人達の親はもう亡くなられている方も多いので、50才代以上の金融資産には相続財産も相当数含まれていると思えます。この50才代以上の人達が、投資よりも貯蓄を優先しているという事になります。

50才の人が20才になったのが30年前の1990年、同様に60才の人が20才になったのが40年前の1980年、70才が50年前の1970年です。50才代以上の人の親の世代は1960年以前でしょうか。

まずは、50才代以上の年代に共通しているのが、終身雇用制度です。最近少し崩れてきてはいますが、この年代の、ある程度貯蓄のある会社員の層は、概ねその恩恵を受けてきています。

そして、終身雇用制度に付随して、退職金制度企業年金制度というものもあり、定年までの給料や、定年時の退職金、その後の国民年金+企業年金などを考えると、贅沢をしなければ、そもそも投資をする必要がなかったと言えます。

ものすごくざっくりで、人それぞれではありますが、仮に退職金が1,000万円~3,000万円位として、年金が月に20万円、夫婦で40万円くらいかな。他にそれまでに貯めた貯蓄と相続財産があるイメージです。デフレならやっていけますね。

加えて日本には、国民皆保険制度がありますので、ますます無理をする必要がありませんでした。

では、貯蓄環境と投資環境はどうだったのでしょうか。これは、1989年末のバブル崩壊~4,5年後までを境に一変しています。

まずは、貯蓄の環境です。貯蓄の環境といえば金利です。

10年国債の利回りで1960年~1989年まで概ね5%~8%前後で推移していました。そして、1989年末8%前後の金利から1994年には4%台まで下がり2000年には2%以下まで下がっています。

当時の日本国債は、最上級の安全資産とされていましたので、この期間は、「元本保証でお願いします(国債は元本保証ではありませんが。)。」と言ってもこの金利がもらえたという事です。

金利は複利で7.7%あると10年で倍になります。何とか1,000万円貯めて仮に平均6%で40年間貯蓄したとすると9,280万円位になります。ますます投資は必要ないですね。

しかし、2,000年以降、状況は全く違います。日本は世界に先駆けて超低金利時代に突入しています。ここ20年程は仮に金利が2%(現在は0.1%弱)としても20年間預けて1,000万円が1,480万円にしかなりません。

因みに現在の0.1%では40年間複利運用しても、1,000万円が1,040万円です。

バブル崩壊以降、生活環境で非常に大きな変化があります。デフレです。

40才以下の方でしたら、「物の値段が上がらない」と言うのは、感覚的にもはや当たり前になっているかも知れませんが、経済的にはかなり異常な事です。1991年以降2019年まで日本はデフレ状態です。

最近、少し値上がりする物も増えてきた感覚はありますが、1990年までの、ほぼすべての物が毎年値上がりしていく感覚とはほど遠いかと思います。物価が上がらなければ、投資の大事な目的の1つ、インフレヘッジは必要ありませんね。

富裕層以外の日本人は、この先のインフレ(私はスタグフレーションだと思いますが)に堪えられるのでしょうか。

話が脱線しました。戻します。ここまでは、日本人の大多数を占めますが、投資をしない人たちのお話でした。投資家の行動として関係してくるのは、ここからの人たちのお話です。

為替の投資環境からまいります。

米ドル/円

ドル/円から見ていきます。ドル/円は1950年~1971年まで1ドル360円の固定相場で、1971年~1973年まで1ドル308円となり、その後は変動相場制へと移行しました。ところで、1871年(明治4年)、円が誕生した時には1ドル1円だったそうです。驚きですね。

1973年以降のレートです。

73~76年にかけて、260円~300円のボックス圏相場

77~78年にかけて、300円→180円へ円高

79~84年にかけて、200円~280円のボックス圏相場

85~88年にかけて、260円→120円へ円高

89~90年にかけて、120円→160円へ円安

90~95年にかけて、160円→80円(最高値79円75銭)へ円高

95~98年にかけて、80円→140円へ円安

98~2009年にかけて、100円~140円のボックス圏相場

09~12年にかけて、100→80へ円高

13~15年にかけて、80円→125円へ円安

15~20年にかけて、100円~115円のボックス圏相場

1973年以降のレートは、ざっくりとこんな感じで、88年にかけて120円まで円高が進んだ後は、80円近辺を高値に、安値を160円から徐々に120円位まで切り上げて来ている感じのボックス圏相場になっています。

ユーロ/円

ユーロ/円のレートも、振れ幅は大きいですが、1999年に誕生して以来ボックス圏と言えます。

大間かな動きです。

99~00年にかけて、130円→89円へ円高

00~08年にかけて、89円→169円へ円安

08~12年にかけて、169円→94円へ円高

12~14年にかけて、94円→149円へ円安

14~16年にかけて、149円→109円へ円高

16~18年にかけて、109円→137円へ円安

18~20年にかけて、137円→120円へ円高

90円前後を高値水準に、150円~170円位までを安値水準にしてのボックス圏相場です。

為替の環境は、1990年位までは外貨保有していてもずっと目減りしてきました。その後はイーブンといったところでしょうか。ただ、国内低金利、海外(豪ドルやNZドルなど)高金利の90年代後半~2010年位までの間は金利スワップが取れています。Mrs.ワタナベの時代ですね。

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次回は、株式の投資環境です。

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