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前回までは、ファンダメンタルズ分析でした。今回は、テクニカル分析です。
目次
テクニカル分析とは?ファンダメンタルズは考慮するの?
テクニカル分析とは主にチャートを分析するものです。チャートとは、投資家の売買の記録(価格と出来高)を時系列に並べたものです。つまり、過去の投資家の行動から、未来の投資家の行動を予測しようというものです。なので、過去と今回の環境の違いとか、投資主体の違いとかファンダメンタルズ的な要素を加えて結論を出す必要があります。ただ、超短期のテクニカル分析はファンダメンタルズの変化はほぼないとして、考慮せずに行われる事もあります。スピード重視です。
また、チャートが「投資家の行動」を現すものなので、おかしな状況が生まれます。「卵が先か鶏が先か」という感じはしますが、皆が見ているテクニカル指標は、合理的か合理的でないかに拘わらず当たり易くなります。皆が同じ買いシグナルを見て、買う行動に出れば上がる、つまりシグナル通りに動くという事です。
ともすれば、テクニカル分析は数字の羅列と計算ばかりに気をとられてしまいますが、「過去の投資家の行動から、未来の投資家の行動を予測する」というものである以上、人の心と行動を予測する事こそが本質であると忘れないで下さい。それを数学で絞り込もと言うものです。
テクニカル分析の最重要課題 転換点を探せ!
テクニカル分析で何を探すのでしょう。突き詰めて言えば「転換点」です!期間の取り方で転換点は変わって来ます。また、振れ幅というのは、より短い期間での転換点です。どの期間でも、流動性があり次の転換点とその次の転換点が判れば、必ず儲かります(売買し忘れたとかなしですよ(^o^;)) 。あれです。過去のチャートを見て、「ここ(底値)で買ってぇ ここ(天井)で売ればぁ 儲かるよねぇ♪」って話です。あれを未来でやるために、レンジだのトレンドだのオシレーターだのエリオットだの、いろいろイロイロ色々やるんです。「私は転換点を探しているんだ。」という事を忘れずにテクニカル分析に励みましょう。
まずはトレンド そしてオシレーター 忘れないで出来高
テクニカル分析はトレンド系とオシレーター系に別れます。まずはトレンド系で方向性を探り、その方向性に沿ってオシレーター系で振れ幅を見極めます。トレンドとオシレーター、日本語で方向性と振れ幅ですね。
方向性が向こう30日間右肩上がりと判っていれば、今買って30日以内に売れば儲かりますし、振れ幅が500円~1,000円と判っていれば500円近辺で買って1,000円近辺で売れば儲かります。これも過去のチャートを見て「トレンドの初めの所で買ってぇ、終わり位の所で売れば儲かるんじゃん?」という話です。期間も幅も、過去になってしまえばすごく簡単に見えるのに、未来はわかりません。なんでなんだろう。
そして、忘れてはいけない出来高です。使用しているトレンド系とオシレーター系に出来高が考慮されていなかった場合は、出来高を分析する指標も併用するべきです。使える情報は全部使いましょう。株価や日柄が売買のタイミングの記録ならば、出来高は投資家の行動した量の記録です。非常に重要です。
テクニカル指標の使い方 変数は3つ 差別化を謀るのは日柄です
ファンダメンタルズ分析と違い、テクニカル分析で分析する対象は、実はものすごく少ないです。お気付きでしょうか。株価(含む値幅など)・日柄(含む期間など)・出来高(含む金額など)。この3つだけです。どんなに小難しい事を言われても、この3つをこねくり廻しているだけです。株価の最大値・最小値にスポットを充てたり、幅の変化にスポットを充てたりです。分析対象が3つしかないので、人と差をつけようと思ったら、選ぶ指標が重要になります。しかし、これは色々な指標を深く知らなければならないため、非常に大変です。
しかし、もう1つ比較的に簡単な方法があります。それは自分の使っている指標をアレンジして使う方法です。1番アレンジしやすいのは日数(観測期間)です。指標の中には、観測期間を変えられるものが数多くあります。数式に日数(n)というのが入っている指標は、だいたい変えられます。例えば、移動平均線。5日移動平均や25日移動平均など日数(n)の値を変えてやると、まったく違うタイミングで買いシグナルや売りシグナルが現れます。株式は通常、銘柄毎にリズムやタイミングが違うと言われています。25日よりも21日の方がしっくりきたり、75日ではなく60日でぴったりきたりです。このアレンジはぜひして下さい。ラケットやパソコン、家電など、何か道具を買った時にカスタマイズして使うと、ものすごく使い易くなるのと似ています。
テクニカル分析は、
- ファンダメンタルズ分析と併せて使う
- カスタマイズして使う
- 株価・日柄・出来高を3つとも分析する
- 転換点を探す事を意識する
以上を気にかけて行ったら良いと思います。
次回は、銘柄選定の方法いろいろです。
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株式(8)材料株の循環物色は投資家の性格と行動からの銘柄選定
銘柄を選ぶ時は「その銘柄が良い」理由の他に「その銘柄の良さに、これから人が気付く」理由も、少し考えましょう。自分が先に良いと気付いた銘柄に、後からどれだけの人が同じように良いと気付いてくれるかという点がポイントになります。
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株式(6)ファンダメンタルズ分析 成長株(グロース株)って何?
テンバンガード(10倍になる銘柄)や100倍になる銘柄がでるのは、ほぼこの成長株というカテゴリーになります。しかし、株価位置としては、かなり上がった所を買うことになります。安いところが買えればいいんですけどね。