年金と積立て

積立て(8)つみたてNISAよりもiDeCoが良いと思う

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まずはじめに、つみたてNISAもiDeCoも、民間ではなし得ない税制面の大きな優遇のある制度です。余裕があるのならどちらかと言わずに両方やっておくのがベターです。

SBI証券のiDeCoは、比較サイトやランキングサイトなどで、概ね良い評価を得ています。特に、①運用商品の種類、数の豊富さ ②コールセンターによるサポート体制の充実ぶり ③手数料の安さ  など iDeCoに大切な項目は評価が高いように思います。多くの方が納得されている一社です。

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SBI証券 iDeCo 

iDeCoは、他の年金への加入状況などにより、人によって掛けられる額が違います。自営業者などの第1号被保険者で上限が年額81.6万円、会社員などの第2号被保険者で上限が年額27.6万円、それぞれ他の年金への加入状況でもっと少ない人もいます。主婦などの第3号被保険者は上限が27.6万円です。

つみたてNISAが年額40万円なので、iDeCoと合わせて121.6万円~67.6万円を年額掛けられる人は、どちらか迷う必要もないかと思います。

iDeCoとつみたてNISAの特徴の違い

それぞれの特徴的な所を見比べて箇条書きにしてみます。

  1. NISAの選択について。つみたてNISAは、一般NISAを選択すると選択出来ない。
  2. 拠出について。つみたてNISAは好きなタイミングで年間40万円、iDeCoは毎月自動引き落としか、年払いと半年払いも選べる。
  3. 拠出について。加入年齢は、つみたてNISAは20歳以上で上限なし。iDeCoは20歳以上で上限60歳~65歳まで。
  4. 積立てた資産について。買付けた運用商品を、つみたてNISAは非課税のまま別の運用商品に切り替えは出来ないが、いつでも売却換金出来る。iDeCoは非課税のまま別の運用商品に切替えは出来るが、換金は出来ない。但し、切り替えられる運用商品に元本保証の商品もある。
  5. 税制優遇について。NISAは値上がり益が非課税。iDeCoは拠出時の所得控除、値上がり益が非課税、満期時の所得控除と3つの税制優遇。
  6. 満期について。NISAは20年後から順次満期に、iDeCoは受給開始年齢で一括、若しくは分割で満期に。
  7. iDeCoの手数料について。iDeCoは拠出する度に105円+66円、給付金を受取る度に440円手数料が掛かる。

iDeCoとつみたてNISAの比較のポイント

1. 一般NISAとつみたてNISAの選択について。

一般NISAを選択すると、自動的につみたてNISAという選択肢は消えてしまいます。

前のページで、つみたてNISAよりも一般NISAの方が良いだろうというお話をさせて頂きました。しかし、株式相場のタイミングなどまったくわからないというのであれば、つみたてNISAの方が良いかと思います。

2028年まではつみたてNISAと一般NISAのどちらかを選択出来ます。

2029年以降は一般NISAが無くなるため、つみたてNISAのみになる予定です。

 

2. 拠出金の掛け方の違い。

拠出金の掛け方は、実は結構違います。

つみたてNISAは、年間40万円までを好きな金額を好きな時に、好きな回数に分けて買付ける事が出来ます。運用商品も買付ける都度変更出来ます。

iDeCoは、いわゆる一般的な積立てのイメージです。月々定額が自動で引き落とされます。運用商品も自分で変更の手続きをしなければ、ずっと同じ運用商品を買い続けます。

※運用商品の変更も掛け金の額の変更も手続きは簡単に出来ます。但し、掛け金を止めるには、少し面倒な手続きが必要です。

2018年から手続きをすれば、年払いや半年払いも出来るようになりました。但し、iDeCoの拠出出来る金額というのは、月毎に積み上がっていくという計算になります(拠出出来る期間が60歳の誕生日迄なので月割り)。

その為、年払いをする場合には、相場を見て好きな月にという訳にはいかず、12月払いになります(iDeCoは12月~11月が1年のサイクルで11月分を12月に支払うという計算のため)。運用商品の買付けは拠出金の納付月になります。

つみたてNISAは相場を見ながら、タイミングや金額、運用商品を都度、自分で選びます。対して、iDeCoは同じ運用商品を、定額で毎月自動で買い付けるため、煩わしさはありません。どちらが良いかはお好み次第です。

 

3. 60歳に近い人のiDeCoへの加入。

拠出期間が60歳迄と決まっているのはiDeCoの大きな弱点です。つみたてNISAは年齢に関係なく拠出、受け取りの条件は同じです。

iDeCoについて、60歳に近く拠出期間が短い人はどうしたら良いのでしょうか。

2022年からは、第2号被保険者(主に会社員など)は65歳まで引き上げられますが、iDeCoへの加入は60歳に近づくと、ほとんど掛け金を掛けられないまま運用期間に入ってしまいます。

拠出期間が数ヶ月しかなく拠出金の合計が数万円というのであれば、反って煩わしいものが残ってしまうと感じるかも知れません。私は感じます。

しかし、第1号被保険者などは、1年あれば81.6万円貯められる人もいます。

拠出期間が短い人がiDeCoに加入する時の注意点は、逆算して納得のいく資金が貯まり、かつ、受け取り開始まで解約出来ない期間がある事が了承出来るのかという事です。ここに問題がなければ、通常と同様にiDeCoに加入して良いと思います。

 

4. 積立てた資産の運用について。

つみたてNISAは、20年以内でいつでも売却換金出来ます。

しかし、非課税のまま別の運用商品に切替える事は出来ません。長期保有を促す商品としては、20年という期間を考えると、少し使い勝手が悪いように思えます。

iDeCoは途中換金は出来ません。失業したとか、生活保護を受ける事になった程度では換金出来ません。

しかし、積立てた資産を非課税のまま、別の運用商品に切替えられます。切り替えられる運用商品の中には元本保証の商品もあります。

簡単に換金出来ないという事に、少し不安を憶える人もいるかと思います。しかし、実は、積立てに失敗する大きな原因の1つが、積立てたお金を使ってしまう事です。そして、もう1つが途中で積立てるのを止めてしまう事です。

この2つのミスをしなければ、償還にかけて大きく下がる何かに投資してしまわない限り、積立てはそうそう失敗するものではないのです。

しかし、実際には、積立てに失敗する人は大勢います。特に働き盛りの頃などは、いつでも現金の入ってくる安心感もあり、ちょっと貯まったら自動車を買うとか高級時計を買うとか、あれが欲しいこれが欲しいと使ってしまうものです。私はそうでした。

そういう人は、換金出来ない事に普通の人以上に不安を憶えます。貯まったら、使ってしまう気満々なのです。換金出来ない事に大きな不安を憶える人には、換金出来ない事は、かえって大きなメリットだと考えて下さい。

積立てた資産の運用に関しては、iDeCoの方が有利だと思います。

 

5. NISAは1つ iDeCoは3つの税制優遇。

税制優遇措置もiDeCoが有利だと思います。

NISAの税制優遇は値上がり益が非課税になる事です。通常、値上がり益に対して20.315%の税金が掛かるのですが非課税になります。

 

対して、iDeCoには3つの税制優遇があります。

1つめは、所得控除です。所得の大きい人ほど恩恵があります。

確定申告をした事のないサラリーマンの中には、所得控除を軽く考えている人も多いように思いますが、所得控除はメリット大です。但し、所得のない人(例えば専業主婦など)にはメリットがありません。

所得控除の実例

所得税は、総所得から経費と控除項目を差し引いた課税所得に税率を掛けて徴収します。

課税所得で330万円~694.9万円の税率は20%です。仮に、30年間、課税所得がこの範囲の人が、月25000円、年間で30万円を30年拠出したとすると、拠出金額は900万円になり、この900万円がそっくり所得控除されます。

節税効果は900万円×20%で180万円にもなり、180万円税金を払わなくて済む事になります。

ただ、この180万円は満期時に900万円+180万円と貰えるものではなく、積立てている間、毎年払う税金が減っているという受取り方になるので、税金関係は会社が全部やってくれるサラリーマンなどには、実感しにくいと思われます。

同じ金額の900万円を、所得控除のないつみたてNISAで積立て、同じ運用成績だったとすると、180万円の差が付く事になります。

因みに、課税所得が、695万円~899.9万円は税率23%、900万円~1799.9万円は税率33%です。節税金額は、900万円×23%=207万円、900万円×33%=297万円になります。

 

2つめは、NISAと同じ、値上がり益が非課税になる事です。但し、iDeCoの場合は、途中で非課税のまま運用商品を切り替える事も出来ます。運用益が大きい人ほど恩恵があります。

 

3つめは、給付金を受取る時、一時金として受取る場合は退職所得控、年金として受取る場合は公的年金等控除が適用されます。退職所得や公的年金が多い人は不利になる事があります。

私にはわからない

企業が拠出して個人が受け取る他の年金ならまだわかります。しかし、iDeCoの給付金の受取りを所得として扱う事については、私にはどうにも理解出来ません。

そもそも、自腹で積立てたお金の満期を受け取るのに、なぜ所得として扱われ、課税されなければならないのかわかりません。

退職所得控や公的年金等控除が適用されますという前に、「そもそも所得じゃないんじゃないの?」と思っています。

私にはメリットというよりも、所得として課税扱いされるデメリットとしか感じません。

しかし、ゴネていても始まらないので次に進みます。

一時金として受け取る場合は、退職所得となり、他の所得とは分離された分離課税になります。税額の計算も、退職所得控除を引いた上で所得の半額に税率を掛けるという有利なものになります。

それでも、退職金や年金の額が多い人は、同じ年にiDeCoの一時金と退職金を受け取ると、退職所得控除の額を大きく超えてしまい、思わぬ高額の課税をされてしまう事があります。

1つの節税対策として、出来る人は少ないと思いますが、先にiDeCoを退職所得で受取り、5年後以降に退職金を受取ると退職所得控除がもう一度使えるようになります。

年金として受け取る場合は雑所得となり、他の所得と合算して総合課税されます。

公的年金等控除が適用されますが、他の公的年金と合算して計算するため、控除しきれなかった部分は総合課税されます。他に所得がたくさんある人は、高い税率が課せられる事になります。

いろいろ脅すようなお話になってしまいましたが、「税金高いな!」と思う人は、人より経済的に恵まれているんだと思って納得して下さい。

 

6. 運用資産の受け取りについて。

NISAはいつでも売却出来ますが、20年以上保有する事は出来ません。20年以内に、高く売れると思ったタイミングで売却します。

逆にiDeCoは、受給開始年齢まで換金出来ません。受給開始年齢になったら、一括、若しくは分割で受け取ります。

老後の資金と考えた場合には、どちらかというとiDeCoの方が、ドルコスト平均法も使え、相場を読み違えるなどの人的ミスもないため、老後の資金と考えた場合には、失敗しづらいのではないかと思います。

 

7. なぜこんな事に? iDeCoは手数料が掛かる

iDeCoの手数料は、口座管理料0円を謳っている証券会社がたくさんあります。しかし、そんな良心的な証券会社でもどうしようもない手数料があります。

国民年金基金連合会が、新規加入時に2829円(2572円+税)と、掛け金を拠出する度に105円(96円+税)を徴収します。掛け金引き落としで手数料って掛かるんですね!

また、事務委託先の信託銀行が、資産を管理する管理手数料を毎月66円(60円+税)と給付金を振込む度に振込手数料440円(400円+税)を徴収します。今時、お得意様に対して振込手数料を毎月毎月440円て高くないですか?!

しかもこの手数料は、国民年金基金などの他の年金には掛かっていません。

金額的には、例えば、毎月17100円拠出する人で1%。毎月88000円給付を受ける人で0.5%です。20年、30年という期間を考えれば高くはないのかも知れませんが、気持ちの問題です。

 

まとめ

いろいろ比べて来ましたが、積立てた資産を非課税のまま切り替えられる点と、所得控除という優遇税制の2点で、つみたてNISAよりもiDeCoの方が良いように思います。

詳しくはこちら
iDeCoの魅力をご紹介します

iDeCoは、何となくでは理解しずらい程度には複雑です。運用まで理解してから始めようとしたら、多分始められません。iDeCoは、始めた後の柔軟性が非常に高い商品です。まず始めてみましょう。最低金額は、5,000円から概ね1,000円単位です。

SBI証券のiDeCoは、比較サイトやランキングサイトなどで、概ね良い評価を得ています。特に、①運用商品の種類、数の豊富さ ②コールセンターによるサポート体制の充実ぶり ③手数料の安さ  など iDeCoに大切な項目は評価が高いように思います。多くの方が納得されている一社です。

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2020年の税制改正で、2024年からNISA制度が改正される事になりました。今回の変更点は、投資開始出来る期間以外は、ほぼ一般NISAの変更点です。大きな変更点は、非課税投資枠、投資対象商品、投資開始出来る期間などです。

 

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