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投信(9)絶対収益追求型投信の仕組みと欠点

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投資をする際、投資家は色々な事をしなければなりません。金融商品や相場の勉強。投資対象の選択。分散投資と管理。やる事はいっぱいです。投資信託は、その手助けをしてくれる商品で、投資信託を使う事によって色々な手間を省く事が出来ます。

絶対収益追求型投信の仕組み

ファンドによって違いはありますが、ざっくりと仕組みを説明します。かなり、大まかな説明です。

日経平均株価をベースに考えたファンドの場合、まず、日経平均株価よりも優良な銘柄群に投資します。ファンドマネージャーの選んだ、上げ相場では日経平均株価よりも上がり、下げ相場では日経平均株価よりも下がらなそうな銘柄群です。

銘柄の選び方は割安株であったり高配当株であったり、ファンドによります。

そして、同等の数量の日経平均株価を空売りします。すると、日経平均株価の値動き分は相殺されて、日経平均株価と優良な銘柄群との値動きの差額が利益になるという寸法です。日経平均株価の替わりに、割高な銘柄群を空売りするパターンも一般的です。

銘柄群の選び方や、空売りする日経平均株価の数量の選び方の違いなどが、ファンドの特色になります。

相場観によって、上げ相場では買い、下げ相場では空売りというような明瞭な仕組みではありません。(この要素が少し含まれるファンドはあります)

絶対収益追求型投信はどんな人に向く?

ファンドの仕組みや紹介文などを見る限りでは、投資初心者や投資に時間を掛けたくない方に向く商品のように見えます。

しかし、実際には、初心者向けの入門商品という位置付けではありません。

初心者向けとはどんなものを指すのでしょうか。

世間一般の初心者向け商品のイメージは、理解しやすく知識の差が出にくい商品。カテゴリー別の投資信託よりも、全体相場を対象とした投資信託でしょうか。

損益で見ると、大損する確率が低く、多少的を外しても利益が出る確率の高い商品かと思います。外債や外債投信がこのイメージかと思います。

絶対収益追求型投信は、大損する確率は低いと思いますが、利益の出る投信を選ぶ事が難しいように思うので、初心者向け商品とは言いにくいと思いました。

絶対収益追求型投信の良いものを見分けるのは、アクティブ型投信の良いものを見分けるより難しいように思えます。

この商品に向く人は、株式型投信を探している方よりは、債券型投信が好きな方が、分散投資の一環として保有するのに向いている商品だと思います。そして、美辞麗句に騙されず、本当に良いものが出るまで待てる人です。

絶対収益追求型投信の選び方

絶対収益追求型投信のファンド毎の違いは、個別銘柄の銘柄群の選び方と、ヘッジのために空売りする指数の数量の決め方が大きく影響します。

つまり、この2点に焦点を絞って選べば良いはずです。ところが、そう簡単ではありません。

絶対収益追求型投信は、簡単に言うと、ファンドマネージャー(専門家)の選んだ銘柄群と、日経平均株価の差額を取るやり方です。仕組みだけ考えたら「儲からないわけないじゃないか♪」って思いますよね? 私は思いました。

ところが、なかなか儲からないんです。これが。

振り返って見ると、アクティブ型投信で、ベンチマークとさして変わらない運用しか出来ない投信が、非常に多かった事が思い出されます。

絶対収益追求型投信は、同時に買いと売りを建て、差額を取るやり方なので、利益はアクティブ型投信よりも薄利を積み重ねる事になります。

加えて、信託報酬などの運用コストは、アクティブ型投信よりも高いケースが目立ちます。何となく儲からない気がしてきました。

その他の注意点として、絶対収益追求型投信は、実際にヘッジファンドなどで、過去に活躍した理論が使われていたりします。なのでファンドの説明文には、「最新の戦略」「こんなに素晴らしい実績が」などの美辞麗句が並びます。

良く書こうと思えば、いくらでも良く書けるのがこのファンドの特徴です。しかし、ヘッジファンドに比べて、ほんの少し運用担当者のレベルが低く、ほんの少しコストが高く、ほんの少し最新でなくなっています。

絶対収益追求型投信を選ぶ時には、実際の実績を最重視で、本当に良いものだけを買う事をお勧めします。

絶対収益追求型投信の使い方

株式投信の補完としてではなく、外債や外債投信の分散投資の一環として使う事をお勧めします。また、無理に購入する必要はなく、よほど良いと思えるものがある時だけで良いと思います。

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次回は、ブルベア型投信です。

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別ページに掲載している、絶対収益追求型投信の簡単な紹介文も貼り付けておきます。

絶対収益追求型投信

特徴

指数の上げ下げにかかわらず、常に利益を上げる事を目標にする投資信託。「投資元本という絶対水準に対して収益を上げる事を目指す」の意味の絶対で「絶対儲かる」の意味の絶対ではない。多くの場合、ロングショート戦略といい、ロング(買いポジション)とショート(売りポジション)を組合せたり、先物取引やオプション取引を組合せます。

メリット

相場にかかわらず、常に利益を上げる事を目標にしているので、買付けや売り付けのタイミングをあまり選ばなくて良い。

デメリット

下げ相場でも利益を上げる事を考えているため、上げ相場では、通常の投資信託よりも利益が少なくなりやすい。

通常の投資信託で、ベンチマーク以下の成績しか出せない運用担当者が運用したとしたら、上げ相場でも下げ相場でも損する理屈になります。

選別のポイント

この投資信託は、戦略を売りにしている場合が多く、「この戦略を過去に当て嵌めると、こんな素晴らしい成績です」とか、「最新の戦略です」などという文言に騙されない。過去に当て嵌める場合、当て嵌め方次第でどうとでもなります。「最新の戦略」は超お金持ちに行きます。「最新だったけどもう古いかも」位の気持ちでまだ通用するか、今の相場に嵌まるかを考えて投資しましょう。

 

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