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投信(10)ブルベア型投信の欠点と使い方、ライバル商品は?

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投資をする際、投資家は色々な事をしなければなりません。金融商品や相場の勉強。投資対象の選択。分散投資と管理。やる事はいっぱいです。投資信託は、その手助けをしてくれる商品で、投資信託を使う事によって色々な手間を省く事が出来ます。

ブルベア型投信の仕組み

ブルベア型投信は、指数と同等の値動き、或いは、指数の2倍 3倍の値動きや、指数と逆の値動きをする商品です。使い勝手の良さそうな印象とは裏腹に、使い方がかなり限られる商品です。まずは、その仕組みから説明します。上場投信のレバレッジ型やインバース型も同様の仕組みになります。

 

レバレッジ2倍のブル型投信の仕組み

例を見て下さい。

(例) 値上がりした場合(額) 値下がりした場合(額)
① 指数 10000→11000→翌日 10000→9000→翌日
② 指数×2 20000→22000→翌日 20000→18000→翌日
③ 2倍ブル型投信 10000→12000→翌日 10000→8000→翌日
④ レバレッジ2倍 必要 20000→24000→翌日 10000→16000→翌日
⑤ レバレッジ2倍 調整 20000→22000(+2000) 20000→18000(-2000)

単純に指数①を2倍買って、元金も損益も2倍になる普通の投資方法②と、レバレッジを効かせて、元金はそのままに損益だけ2倍にする方法③の違いの説明にもなります。

レバレッジ2倍のブル型投信③は、指数①の2倍の値動きをするために、指数×2②を先物で買付けます。

指数①が10000→11000に上昇した場合、2倍ブル型投信③は先物で買付けた指数×2②の値上がり2000が反映して、12000になります。

しかし、翌日同様に2倍の値動きをするためには、2倍ブル型投信③12000に対して先物は24000④必要なのですが、22000②しかありません。なので2000⑤買い足して24000に調整します。

同様に指数が下降した場合は、2000⑤決済して16000に調整します。

ブル2倍投信は、このようなリバランスを毎日行います。

この方法でいくと、価格が上がれば上がるほど先物の枚数が増えていき、価格が下がれば下がるほど先物の枚数が減っていく事がわかるでしょうか。

つまり、同じだけ上がって同じだけ下がったら、下がる時の枚数の方が多いので、その分基準価格は目減りしていく事になります。

ベア型投信の仕組み

例を見て下さい。

例) 値上がりした場合(額) 値下がりした場合(額)
① 指数 10000→11000→翌日 10000→9000→翌日
② 指数 売り -10000→-11000→翌日 -10000→-9000→翌日
③ ベア型投信 10000→9000→翌日 10000→11000→翌日
④ 指数 売り 必要 -10000→-9000→翌日 -10000→-11000→翌日
⑤ 指数 売り 調整 -10000→-11000(+2000) -10000→-9000(-2000)

決済日にすべて決済する単純な指数の空売り②と、日々決済し、損益を元金に繰り入れていくベア型投信③の違いの説明です。

ベア型投信③は、指数①の逆の値動きをするために、指数②を先物で売建てます。

指数①が10000→11000に上昇した場合、ベア型投信③は先物で売建てた指数②の値下がり1000が反映して、9000になります。

しかし、翌日同様に逆の値動きをするためには、ベア型投信③9000に対して先物は-9000④で良いのですが-11000②あります。なので2000⑤買戻して-9000に調整します。

同様に指数が下降した場合は、-2000⑤新規に売建てして-11000に調整します。

ベア投信も、このようなリバランスを毎日行います。

この方法でいくと、ベア型投信の価格が下がれば下がるほど、先物の枚数が減っていき、ベア型投信の価格が上がれば上がるほど、先物の枚数が増えていく事がわかるでしょうか。

つまり、同じだけ上がって同じだけ下がったら、下がる時の枚数の方が多いので、その分目減りしていく事になります。

 

ブルベア型投信の特徴とニーズとライバル商品

前章の説明の通り、ブル1倍以外のブルベア型投信は、相場が上下動を繰返す度に単価が毀損していきます。この性質により、ブルベア型投信は、投信の中では例外的に短期向けの商品になります。

レバレッジが掛けられる事と、下げ相場で利益が出せるという特徴が、ブルベア型投信のニーズになると考えると、ライバルとなる商品は、レバレッジ型の上場投信や信用取引、先物・オプション取引などです。

ブルベア型投信と上場投信レバレッジ型は、相場が上下動を繰返すと単価が毀損していくという大きな弱点があります。

一方で信用取引も、金利や貸株料などのコストが年率1%~3%位掛かります。加えて逆日歩が掛かる事もあります。それでも、ブルベア型投信に比べれば、決済を迫られている感じは少ないと思います。

先物取引は、コストも商品内容も1番ニーズに合う商品になると思いますが、制度が独特なため始める前にしっかりと勉強が必要です。

オプション取引は、さらにハイリスクになるため、しっかりとした勉強が必要です。

信用取引は、過去には口座開設に、担保が最低でも数百万円~数千万円必要だった時代もあります。先物・オプション取引にいたっては、個人投資家の取引き出来る商品として、認識すらされていなかったと思います。しかし、現在、ネット証券で信用取引も先物・オプション取引も、口座開設は敷居の高いものではなくなっています。

もし、取引口座を開設出来るのならば、ブルベア型投信よりは、信用取引や先物取引の方が、買った後の時間的な余裕があるように思います。

信用取引でする場合は、通常の上場投信の買建てや売建ての他に、買いの代わりにインバース型上場投信の売建て、売りの代わりにレバレッジ型上場投信の売建てという方法もあります。信用取引は、買金利よりも売金利の方が安い事、インバース型とレバレッジ型は、単価が毀損していくという売建ての利点があるためです。

ブルベア型投信の使い方

ブルベア型投信を使う場合の注意点です。

相場の揉み合いが続くと単価が毀損していくという性質を考えると、ブルベア型投信は順張りの商品という事になります。

理想を言えば、相場の上がり(下がり)始めに購入して、上昇(下降)の終わりには決済してしまいたい商品です。

購入後、思い通りに相場が動かず、相場の次の展開が見通しづらくなった時には、一度決済して次のタイミングを待つ方が良いと思います。通常の商品のように、保有したまま様子を見ていると、その間に単価が毀損してしまうためです。

このように売買が頻繁になるため、他の投資信託以上にノーロードの証券会社で取引きする事をお勧めします。

また、他の商品にも言える事ですが、レバレッジを効かせる商品の場合は、用意した資金を常に全額、最高倍率で投資してはいけません。せっかく、等倍 2倍 3倍などのレバレッジが用意されているのですから、相場状況や自分の自信の度合いによって使い分けましょう。

例えば、自動車レースで、コーナーも見通しの悪い道路も、ハイギアのアクセル全開で行っては、事故を起こしてゴールに辿り着けません。投資も同じです。「当たり前だろ!」と思うかも知れませんが、投資も自動車レースも、アクセルを踏みすぎてコースアウトする人はいっぱいいます。

因みに300万円用意した場合、レバレッジ3倍で100万円購入するのと、等倍で300万円購入するのではどちらを選ぶでしょうか。普通ならば資金効率の良いレバレッジ3倍を100万円購入して、余裕資金200万円を残す所です。しかし、ブルベア型投信の場合は、単価の毀損を考えると等倍で300万円購入した方が良いと思います。もし他に投資したいものが出来た時は、その時にレバレッジ3倍100万円に買い替えたら良いと思います。

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次回は、バランス型(資産複合型)投信です。

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別ページに掲載している、ブルベア型投信の簡単な紹介文も貼り付けておきます。

ブルベア型投信

特徴

先物やオプション取引を使う事で、対象指数と同じ動き(ブル)、或いは正反対の動き(ベア)をするように設計された投資信託。ベアの場合、対象指数が値下がりすると、投資信託は値上がりするという事です。指数の2倍、3倍などの動きをするものもある。対象指数は日本株式や米国株式、為替、債券などがある。

メリット

下げ相場で利益を取りにいける。また、例えば3倍の値動きのものであれば、同額で約3倍の投資効果が見込める。

デメリット

仕組み上、上昇下降を繰り返すと単価が目減りしていく。ボックス圏の相場でも日に日に目減りしていく。倍率が高ければ高いほどその傾向は顕著で、長期投資には向かない。というよりも、一波動を狙う短期投資向け商品。

選別のポイント

通常の投資信託と違い、運用コストでの目減りが激しいです。投資期間は、通常1週間以内、失敗して長くなってしまっても1~2カ月位で決済しましょう。目減りの目安は、ファンドの設定日を確認し、ブルとベアの単価を足してみましょう。10,000+10,000で20,000からスタートしているはずですが、足すと20,000以下になっていると思います。下げ幅を日数で割ると1日当たりの平均の目減り額になります。結構な勢いで減っていると思います。

 

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