オプション

OP(5)株価指数オプション取引の概要と魅力とリスク

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株価指数オプション取引は、証券取引の中でも屈指のハイリスク ハイリターン商品になります。

オプション取引の概要

オプション取引は金融派生商品で権利の売買です。

株価指数オプションには日経平均型とTOPIX型がありますが、TOPIX型のオプションを取り扱っている証券会社がほとんどないため、日経平均型のオプションを例に説明していきます。日経平均型のオプションを日経225オプションと言います。

原資産(株価指数)・コールorプット・限月・行使価格・オプション価格を指定して売買します。

例として「①日経平均株価を②来月10月第二金曜日に③28000円で④2800万円分買う権利を⑤30万円で買いたい」という投資を想定します。

これを専門用語で言うと、「①日経225オプションの②10月限月の③行使価格28000円の④コールオプションを⑤オプション価格30万円で買う」となります。

①から順に説明していきます。

対象の株価指数の事を原資産と言います。原資産が日経平均かTOPIXか選べます。日経平均型の事を日経225と言います。

期日を選べます。期日は翌月、翌々月など1ヶ月毎で、それぞれ第二週の金曜日が決済日(SQ)で、その前日が最終売買日です。但し、期近(直近の1ヶ月)だけは、毎週で第一週~第四週の金曜日がそれぞれ選べます。株価指数オプションは、期日のみに権利行使出来るタイプのオプションです。

行使価格を選べます。行使価格は正式には権利行使価格と言い、オプションの権利を行使して日経平均を買付けるレートです。オプション保有者は、日経平均がいくらになっていても期日に行使価格で日経平均を買う事が出来ます。

日経平均が行使価格を超えて期日を迎えれば、オプション(コール)には「(日経平均-行使価格)×1000」の価値があります。これを本質的価値と言います。

仮に日経平均が29000円で行使価格が28000円とすると、「(29000円-28000円)×1000」でコールオプションには100万円の価格があります。日経平均が28000円以下で期日を迎えると、コールオプションの価値はなくなりますがマイナスにはなりません。0円になるだけです。

コール(買う権利)かプット(売る権利)を選べます。プットは日経平均が値下がりすると利益が増えていきます。後述しますが、値下がりすると思った時にするのはプットの買建てです。コールの売建ては上がらない、動かないと思った時にします。

オプション1枚で(行使価格×1000)円分の日経平均を買う権利があります。行使価格28000円のコールには、日経平均株価を28000円で2800万円分買う権利(コール)があります。

オプション価格は、本質的な価値[(日経平均株価-28000円)×1000]と時間的価値(将来の値動きに対する期待値)の合計になります。

オプション取引の魅力

オプション取引の魅力は、買建てと売建てで性格がまったく違います。

オプションの買建ての魅力

オプションの買建ての魅力は、値動きの良さと損金が限定される事です。

行使価格や残存日数や保有期間、ボラティリティなどにもよりますが、日経平均が500円も動けばオプション価格は倍になったり半値になったりします。3000円も動けばオプション価格は10倍くらいになったりします。

デイトレードの1回1回の取引きでも20%や50%の利益を普通に狙えます。

本質的価値のみで言えば、オプション1枚で日経平均が100円上がると10万円の利益になります。

オプション価格が5倍10倍になる時は、日経平均株価以上の行使価格のオプションを購入し、日経平均が大きく行使価格を上回って来た時です。

オプションの買建ては、大成功すると元金が5倍にも10倍にもなる取引きですが、損金は最大でも元金が失くなるだけで済みます。

元金が失くなるというのは普通に考えたらすごいリスクですが、オプションのリターンはそれを遥かに超えています。

 

オプションの売建ての魅力

オプションの売建ての魅力は、勝率です。

デイトレードやオーバーナイトでの勝率は、買建てとそれ程変わりません。しかし、保有期間が長くなるに連れて勝率は上がり、期日まで持つような取引きをした場合には、行使価格によっては80%~100%近い勝率になります。

理由を簡単に言ってしまうと、売建てた時にあった時間的価値は、期日まで持った場合はすべて売建ての利益になるからです。

時間的価値は行使価格やボラティリティの高さにもよりますが、残存日数が仮に30日位だったとすると、日経平均と行使価格が1000円離れていて15~30万円位、500円離れていて30~40万円位、ほぼ同値で50~60万円位の価値があります(私の主観)。それがすべて売建ての利益になります。

オプションの売建てで期日まで持って損をする時は、本質的価値が大幅に増加した時です。

 

オプション取引のリスク

リスクもまた、買建てと売建てでまったく違います。買建てと売建ての関係は、保険を掛ける人と引受ける人の関係です。何もなければ掛けられた保険金はすべて引受ける人(売建てた人)のものですが、何かあると掛けられた保険金から大金が掛けた人(買建てた人)に支払われます。

オプションの買建てのリスク

オプションの買建てのリスクは、値動きの大きさと時間的価値の減少です。

オプションの値動きは、本質的価値の値動きと時間的価値の値動きの合計です。

本質的価値は先ほどの計算式の通り、(日経平均-行使価格)×1000です。マイナスの場合は0です。

時間的価値は行使価格やボラティリティの高さにもよりますが、残存日数が仮に30日位だったとすると、日経平均と行使価格が1000円離れていて15~30万円位、500円離れていて30~40万円位、ほぼ同値で50~60万円位の価値があります(私の主観)。それが日割りで減っていき、期日には0円になります。

現在の日経平均株価よりも低い行使価格のコールオプションには、本質的価値がありますが、現在の日経平均株価よりも高い行使価格のコールオプションには、本質的価値はなく、日経平均が行使価格を超えて来ない限り、時間的価値のみの値動きになり、最終的には0円になります。

通常のETFや投資信託などで日経平均を100万円購入すると、1ヶ月間日経平均が横這いでしたら1ヶ月後100万円は100万円のままです。

しかし、期日が1ヶ月後の時間的価値のみのオプションは、100万円購入し1ヶ月間日経平均が横這いだと0円になり100万円の損になります。

 

オプションの売建てのリスク

オプションの売建ては、元金の何倍もの損金が出る可能性が高い取引きです。本質的価値の増加がダイレクトに損金になります。

10万円の投資で300万円の損金が出るなどという事も現実的にあり得ます。

売建ては、買建てにはない魅力のある取引きですが、よほど資金力に自信がない限り手を出さない方が良い取引きです。株に詳しいとか詳しくないとか言う前に、まず、資金力が必要な取引きです。

買建てが一攫千金の可能性のある取引きならば、売建ては一撃で破産のリスクのある取引きです。

なお、売建てには、担保などの買建てにはない資産的な規制もあります。

次回は、株価指数オプション取引のもう少し細かな仕組みと期日まで持った場合の損益についてです。

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OP(6)株価指数オプション取引の仕組みと期日での決済

前回の内容と重複する所もありますが、株価指数オプションの仕組みを少し詳しく説明します。前回はある程度主観を交えた内容ですが、今回は、なるべく客観的に、余計な事も含めて説明していこうと思います。

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OP(4)オプション取引は危険だから絶対にやるなって聞いた

日経225オプションて具体的にどういうやり方をするの?ストラングルとかストラドルとかバタフライとか、戦略って必要?売建てのリスクは具体的にいくらぐらい?そんなお話です。

 

 

 

日経225オプション取引はSBI証券で口座開設出来ます。

SBI証券[旧イー・トレード証券]

 

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