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OP(4)オプション取引は危険だから絶対にやるなって聞いた

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株価指数オプション取引は、証券取引の中でも屈指のハイリスク ハイリターン商品になります。

みんなはどうしているのだろう?

個人投資家は、オプション取引を普通はどういうやり方でしているものなのでしょうか。デイトレードやオーバーナイトが基本?2日3日持つもの?期日まで持って大きく狙う?

実は私、よく知りません。というのも、私の投資家の行動の知識は証券営業マン時代に得たものがベースになっています。しかし、二十数年の営業マン生活の中で、オプション取引をするお客様はわずか2人しか見た事がありません。その2人も別の担当者のお客様で、オプション取引も2ヶ月弱でやめてしまいました。

ハイリスクハイリターンを好む方は大勢いらっしゃいます。しかしそういう方も、オプション取引は知らないという方が殆んどだと思います。或いは、オプションというものがある事は知っていても、「危険だからやめとけ」という話以外は、どんなものかよくわかっていない方が大多数かと思います。

ハイリスク商品を勧める事を好む証券営業マンも、オプション取引だけは殆んど勧める事はありません。お客様がどこかで見付けて来て、根掘り葉掘り聞いて来たら答える程度です。あまりにハイリスクで専門的な商品なので、合理的にこちらからお勧めするに足る資力・知識・ニーズを兼ね備えたお客様が殆んどいないためです。加えて営業マン自身も、勧める気がないのであまり勉強していないという事もあります。

因みに、今現在の私の戦略は、レバレッジETFの売買とオプションのデイトレード~2日3日の保有で利益を稼ぎつつ、その利益をここぞというタイミングで、大きく狙い期日まで持つ投資に注ぎ込む方法です。なかなか上手くいっていません(>_<)

オプションの戦略 ストラングルとかストラドルってどう使うの?

オプション取引のやり方を検索すると、数少ないオプションの専門家っぽい人の説明が出てきます。オプションの損益曲線ストラングルストラドルバタフライなどの戦略の説明が出てきます。そして、売から入ると損失無限大だとの説明が。理解は出来ます。

しかし、ロング(買建て)ストラドルやロングストラングルを実際の損益に当て嵌めてみると・・・これ儲かる気がしないんだけど・・・・となります。思うに、あれはショート(売建て)中心の戦略ではないかと思います。それも複数枚のオプション売建てと先物を組み合わせられる資金力と知識を持つ人の戦略です。個人投資家に説明してどうしろって言うんだ?って思いました。

買建てから入るのに、複数枚のオプションを組み合わせる戦略など必要ありません。日経平均がいついくらになるのか、今後ボラティリティは上がるのか下がるのかを予想し、限月と行使価格を決めてGO!です。ダメだと思ったら撤退!です。それが1番シンプルで楽しく、勝率も実力でコントロールしやすいように思います。

日経225オプションの売建てのリスクは具体的にいくらぐらい?

オプション取引は買建てから入ってもハイリスクです。投資金額が普通に1日で倍になったり半値になったりする取引です。1ヶ月前後の期日まで放っておいたら、たった1ヶ月で投資金額全額を損する可能性も高い取引です。

しかし、オプション取引の売建ては、「買建ては失敗しても投資金額を失くすだけだから大丈夫。」と言えてしまうくらいハイリスクです。

オプションの売建ては損失無限大です。信用取引の空売りも損失無限大ですが、実際に起こりうる損失の可能性と桁が違います。

普通にオプションを売建てる行為は、信用取引で大暴騰(テンバンガード)の可能性を含んだ低位株を空売りする行為に近い感覚だと考えて下さい。

 

それでも売建てをする訳は?

オプションの売建ては、確かに素人が迂闊に手を出してはいけない取引です。しかし、先ほど、「オプションの買建てはたった1ヶ月で投資金額全額を損する可能性も高い」と書きました。その買建ての損失は、全額売建てた人の利益になります。売建ては売建てで非常に魅力的な取引なのです。

迂闊に手を出してはいけない取引なのですが、損失の目安が判れば、或いは「自分にも出来そう」という方もいると思います。主に資金力のある方々です。

最大損失の本当に大まかな目安です。20万円の利益を得ようとしたとします。日経平均が1ヶ月で1000円程予想と逆の方向に動かなければ、20万円の利益は得られます。この結果になる可能性が非常に高いと思います。これがオプションの売建ての魅力です。

オプション売建ての具体的なリスクの金額は?

しかし、予想と逆の方向に1000円動いてしまった場合、1000円動いた所を20万円の利益として、そこから日経平均が100円超えて来る毎に10万円損金が加算されていきます。20万円儲けようとして、2000円日経平均が予想と逆の方向に動いたら80万円の損金が発生します。

過去の日経平均を見ると、1ヶ月で2000円~5000円程度動いている事が、1~2年に1、2度程度の頻度であります。リスクとして考えると、しょっちゅうあると言える頻度です。3000円動いたら180万円、5000円動いたら380万円の損失です。

最大損失の大まかな目安は、日経平均が1ヶ月に5000円動くと考えて、20万円儲けるために500万円位リスクに晒せる資金があれば良い事になります。

コールとプットを両建てすれば、1度にやられるのはどちらか片方なので、リスクの頻度は2倍になりますが500万円の資金で40万円を儲けにいけます。

オプションの売建ては、500万円を用意してコールとプットをそれぞれ1枚づつ売建てられるイメージです。

残存日数30日、行使価格が1000円アウトオブザマネーのオプションを1枚20万円とイメージしましたが、実際には15万円~30万円の間くらいかと思います。

期日まで持つのならば、500万円をリスクに晒して毎月30万円~60万円を取りに行くイメージです。

途中売買で利益を取りに行くのならば、行使価格が500円~1000円アウトオブザマネー期日まで半月くらいのオプションで買建てと同様の売買をします。

買建てとの違いは、買建てはオプションの購入価格のみがリスクでしたが、売建ては手持ちの500万円程をリスクに晒す事で、買建ての時には支払っていた時間的価値を、逆に貰える事になります。

私も日経225オプション取引の売建てについて、こんな記事を書いて詳しくリスクについて説明する事がなければ、聞かれた時には「やめておきなさい」と答えると思います。買建てでさえ「やめておいた方が良い」と答えると思います。しかし、リスクの金額さえはっきりイメージ出来れば、それに見合う魅力のある商品です。

 

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次回は、日経225オプション取引の概要と魅力とリスクのお話です。

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OP(5)株価指数オプション取引の概要と魅力とリスク

株価指数オプション取引は、証券取引の中でも屈指のハイリスク ハイリターン商品になります。日経平均型とTOPIX型がありますが、TOPIX型のオプションを取り扱っている証券会社がほとんどないため、日経平均型のオプションを例に説明していきます。

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OP(3)日経225オプション10/25~12/20のシミュレーション

前々回は、8/31~10/25の日経225オプションの売買で100万円が4億円になったシミュレーションをしました。今回は、同様に10/25~12/20に6回の売買で100万円が1億1398万7800円になったシミュレーションです。

 

 

 

 

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