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他金融(4)公的年金と私的年金のややこしい名称の整理

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この記事は、

公的年金の、国民年金(老齢基礎年金)と(老齢)厚生年金。

確定給付年金の、国民年金基金と厚生年金基金と確定給付企業年金(DB)。

確定拠出年金の、企業型確定拠出年金(DC)と個人型確定拠出年金(iDeCo)

の違いの説明をしています。

年金以外の積立て投資はこちら

積立ての代表格 公的年金のややこしい所

国民年金(老齢基礎年金)と、(老齢)厚生年金が公的年金です。

国民年金(老齢基礎年金)が1階建て部分、(老齢)厚生年金が2階建て部分と言われています。

共済年金というものもありましたが、2015年10月に厚生年金と統一されました。

他にも、国民年金、厚生年金それぞれに、遺族年金障害年金があり、これも公的年金です。しかし、ここでは老齢年金に絞ってお話をしています。

これらの公的年金は、賦課(ふか)方式になります。

年金問題でよく話題になる「現役世代が高齢者を支えている」とか、「今の若者が高齢者になった時には、年金はもらえない」などと言われている年金は、賦課方式の年金の事です。

賦課方式とは、現役世代が積み立てている保険料を財源として、現在の年金受給者の年金を賄う方式です。自分の払った保険料を、将来自分が受け取るというわけではありません。将来自分が年金を受給する時には、その時の現役世代が積み立てている保険料が財源になります。

国民年金(老齢基礎年金)は原則、20才以上60未満のすべての人に加入義務があり、その内の会社員などは(老齢)厚生年金にも加入の義務があります。

公的年金は加入が義務付けられています。

公的年金についてもう少し詳しく(次ページです)

 

公的年金は、なぜ賦課方式なんて面倒な方式なんだろう?

そもそも公的年金制度の始まりは、戦時中に、厚生年金の前身として始まったものです。先のまったく見えない戦時中に賦課方式? おかしくないですか?

戦時中、足りない軍事資金を、年金と称して国民から徴収するためにスタートしたものだと聞いています。始まりの段階では、あまり返す気はなかったようです。積立て方式に出来るはずがありませんね。

 

色々と紛らわしい名称の私的年金

公的年金とは別に、更に積立てたい人のために私的年金があります。

公的年金とそっくりで紛らわしい名称なのですが、国民年金基金と厚生年金基金という年金があります。こちらは、私的年金になります。俗にいう3階建ての部分です。

公的年金に対して私的年金、企業型に対して個人型です。私的と個人は別物です。ごっちゃになると???となります。

厚生年金基金は制度の問題で、2014年4月以降新規の設立が禁止され、確定給付企業年金(DB)に移行されて来ています。

私的年金は積立て方式の違いで、確定給付年金と確定拠出年金の2つの方式があります。

国民年金基金と厚生年金基金、確定給付企業年金(DB)は、確定給付年金になります。呪文のようですね (-_-;)

国民年金基金は個人型、他2つは企業型になります。

一方、確定拠出年金は、企業型確定拠出年金(DC)と個人型確定拠出年金(iDeCo)に別れます。

 

国民年金基金の問題点

紛らわしい事なので、再度確認します。国民年金と国民年金基金は別物です。国民年金が賦課方式なのに対して、国民年金基金は積立て方式です。

国民年金基金は積立て方式なので、当然、金利が重要になってきます。

そして、非常に重要な事なのですが、私的年金の中で、国民年金基金だけが固定金利になっています。

しかも、国民年金基金の給付金は、加入時の予定利率がずっと適用されます。1991年の設立当初は5.5%あった予定利率は、徐々に下がり2014年以降は現在の1.5%となっています。

国民年金基金には、iDeCoにはない終身型がありますが、あまりの低利率に魅力に乏しく感じてしまいます。

国民年金基金の掛け金の上限額は、iDeCoと合わせて68,000円までですので、iDeCoと競合する事になり、私の軍配はiDeCoに挙がります。

また、国民年金基金は、5.5%の運用利回りを貰う人のお金と、1.5%の運用利回りを貰う人のお金が、同じ利回りの商品で積立て運用されている事になります。正直????。破綻しないの?と思ってしまいます。

 

確定給付企業年金(DB)と企業型確定拠出年金(DC)の違い

確定給付企業年金(DB)が解りにくく、企業型確定拠出年金(DC)は解りやすいと思います。双方とも拠出金は企業が出します。

2つの違いを見ていきます。

確定給付企業年金(DB)

確定給付企業年金(DB)は、企業や年金基金などが掛け金をまとめて支払います。年金資金の運用もまとめてします。加入者毎に分けて運用はしません。しかし、給付金の受け取りは加入者毎です。ここが、積立てと言われてもピンと来ない点です。

年金の掛け金の事を拠出金といい、受け取るお金を給付金といいます。

確定給付企業年金(DB)は、まず未来に受け取る給付金を決めて、そこから予定利率、予定死亡率、予定脱退率、予定昇給率などを考慮して拠出金を決めます。

掛け金の額は、少なくとも5年毎に見直します。それでも、計算通りに行かない事もあります。不足した場合は、企業や年金基金が不足分を補填します。剰余した場合はまちまちです。企業や年金基金に戻す事もあり、給付金に上乗せする事もあり、年金を安定させるためにそのままにしておく事もあります。

企業型確定拠出年金(DC)

企業型確定拠出年金(DC)は、いわゆる積立てです。積立てと言われて、多くの人が思い浮かべる積立てに近いイメージです。

企業型確定拠出年金(DC)は、月々の拠出金を企業が出し、運用は加入者自身が行います。資金は加入者毎に分けて管理されます。運用を上手くやった加入者の給付金は増え、上手く出来なかった加入者の給付金は減ります。

3つの確定給付年金をもう少し詳しく(次々ページ)

2つの確定拠出年金をもう少し詳しく(次々々ページ)

 

確定拠出年金の 企業型(DC)と個人型(iDeCo)の違い

最も大きな違いは、個人型(iDeCo)は誰でも加入出来ますが、企業型(DC)は勤めている企業が導入していないと加入出来ない事です。

その他の違いは、企業型(DC)の場合は、契約する金融機関、選択出来る運用商品、掛け金の金額などすべて企業が決め、お金も企業が出します。加入者がする事は、選択肢の中から運用商品を選ぶ事くらいです。

対して個人型(iDeCo)の場合は、企業型(DC)で企業が決める事もすべて加入者が決め、お金も加入者が出します。

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それぞれの年金に加入出来る人を一覧表にまとめました

自分が第1号~第3号の、どの被保険者になるのか知る事がファーストステップです。

  • 第1号被保険者は、自営業・フリーランスなどの他に、第2号、第3号被保険者でない人はすべて第1号被保険者です。
  • 第2号被保険者は、会社員・公務員など(老齢)厚生年金の加入者です。
  • 第3号被保険者は、第2号被保険者に扶養されている配偶者などです。

公的年金は任意ではなく義務です。すべての国民は、否応なしに国民年金(老齢基礎年金)に加入しています。加えて、会社員・公務員は(老齢)厚生年金にも加入しています。

公的年金の加入義務のある対象者(加入者数は2019年3月現在)
第1号被保険者 第2号被保険者 第3号被保険者
例) 自営業・フリーランス 例) 会社員・公務員 例) 専業主婦など
国民年金(老齢基礎年金)  加入者数 約6746万人
(老齢)厚生年金  加入者数 約4428万人

 

私的年金は任意ですが、確定給付年金は加入出来る人が限られています。

確定給付年金(私的年金)を任意選択出来る対象者(加入者数は2019年3月現在)
第1号被保険者 第2号被保険者 第3号被保険者
自営業・フリーランス 対象の企業年金の制度を採用している企業に勤めている会社員 会社員・公務員 専業主婦など
国民年金基金  加入者数 約36万人
厚生年金基金  加入者数 約16万人   約3兆円
確定給付企業年金(DB)  加入者数 約940万人   約63兆円

 

企業型確定拠出年金(DC)は、加入出来る人が限られており、個人型確定拠出年金(iDeCo)は、徐々に加入対象が広がっていき、現在はほぼ誰でも加入出来ます。制度や伸び率から考えると、これからの私的年金の中核になるかも知れません。

iDeCoの魅力についてはこちら

確定拠出年金(私的年金)を任意選択出来る対象者(加入者数は2019年3月現在)
第1号被保険者 第2号被保険者 第3号被保険者
自営業・フリーランス 対象の企業年金の制度を採用している企業に勤めている会社員 会社員・公務員 専業主婦など
企業型確定拠出年金(DC)  加入者数約688万人   約12.5兆円
個人型確定拠出年金(iDeCo)  加入者数約121万人   約1.9兆円

次回からは、それぞれの年金の概要です。先ずは、公的年金2つからです。

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