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他金融(3)商品取引・商品先物取引は何が恐い?

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商品取引・商品先物取引のリスク まとめ

  1. ハイリスクな先物取引をするまでに経験が積みにくい。
  2. 先物取引は、10~30倍と大きなレバレッジが掛けられる。
  3. 先物取引は、先物1枚の金額が大きい。
  4. 先物取引は、預けた金額以上に損をする事もある。
  5. 商品現物取引は相対取引に注意が必要。

商品(コモディティ)市場への投資

商品(コモディティ)とは、原油や金、牛肉などの、商品取引所で取引される商品の事を言います。

株式を一生懸命やっていると、「原油を直接買う事が出来ないかな。」とか、「貴金属は上がるんじゃないか?」「穀物が空売り出来たらなぁ。」等と、「商品を直接売買出来たら良いのに。」と思う事がままあります。

そんなコモディティ市場に投資する方法は、主だった所で3種類あり、コモディティETFとCFDと商品先物取引です。この3つの取引は、取引出来る金融機関が少し違います。

 

商品先物取引とはどんなもの?

制度やリスクなどは、株式の日経225先物取引等とそれほど違いはありません。

先物取引は、何ヵ月か後の決められた期日(例:「3月第2週の金曜日」など)に決済する事を約束した取引で、取引所取引になります。

担保として差し入れた証拠金の10~30倍の金額を売買出来ます。倍率はその時々の価格やボラティリティ等を考慮して決められます。

買建てからも売建てからもエントリー出来、期日前でも反対売買する事で決済する事が出来ます。

取扱い金融機関は、北辰物産、フジトミなど、株式やFXではあまり馴染みのない業者が並びます。ネット証券では、楽天証券も商品先物取引を扱っています。

商品先物取引の銘柄は、大阪取引所がメインで、貴金属や農産物などを扱っており、東京商品取引所で原油などを扱っています。そのため、原油などの商品を扱っていない業者もあります。

取引金額は、金を例にとると、通常の先物取引で金1000グラム単位、1グラム6500円とすると約650万円です。金の場合はミニもあるので、ミニならば100グラム単位で約65万円です。ミニのある商品は、金と白金のみです。

利益は、CFDなどと同じで雑所得となり、20.315%の申告分離課税です。特定口座は使用できないため、自身で確定申告をする必要があります。

 

商品先物取引はなぜ恐いのか?

株式投資と比べてのお話しになりますが、商品先物取引は何がそんなに恐ろしいのでしょう。

制度やリスク自体は、商品先物取引も株式の日経225先物取引等とそれほど違いはありません。

(東京商品取引所は2019年に日本取引所グループ(JPX)に買収されたため、株式の先物取引も商品先物取引も、日本取引所グループ(JPX)に属した取引所の商品です。)

しかし、株式の先物取引をする投資家の場合は、同じ証券会社の口座で、株式(現物)や投資信託、信用取引などを十分に経験した後、先物やオプション取引を始めます。むしろ、ハイリスクな先物取引までは手を出さない投資家の方が、圧倒的に多いと思います。

ところが、商品取引や商品先物取引は、コモディティETFやCFDと違う金融機関での取引になります。

商品先物取引の不幸なところは、入門商品と言えるコモディティETFやCFDが同じ金融機関で取引き出来ない事です。(私の知る限り、楽天証券は3つとも扱っています。)

そのため、取引を通して、値動きや制度やリスクをあまり経験しないまま、いきなりハイリスクな先物取引をする事があり、予期せぬ大損に繋がるケースもあります。

 

知らないと怖い先物取引の大きなリスク

① 何と言っても、差し入れた証拠金の10~30倍の金額が売買出来る事です。

倍率はその時々の価格やボラティリティ等を考慮して少しずつ変更されていきます。1000万円証拠金を差し入れ、目一杯購入したら最大で約3億円分購入出来てしまうという事です。FXも25倍と商品先物取引とそれほど変わりませんが、為替とコモディティでは値動きの大きさが違います。

細かな追証等の話は抜きに損益の話をすると、仮に1割値下りしたら、3億円→2億7000万円となり、3000万円の損金が発生します。

投資資金1000万円で始めたつもりが、「3000万円損金が出たので支払って下さい。」という事になります。しかも、1割の損金など、どうかすれば1日で出ます。

② 併せて、勘違いを促しやすい事があり、先物1枚の取引単位がでかいという事です。

株式のように、現物→信用取引→先物取引と経験を積んで来ていれば、取引金額を勘違いする事も少ないかも知れません。しかし、経験が浅いと思い込みで勘違いしてもおかしくありません。

例えば金(ゴールド)ならば先物1枚1000g(グラム)です。金1g 6500円とすると先物1枚で650万円分という事になります。これは、株式の先物も同様で、日経平均が28000円とすると、先物1枚は、なんと2800万円分です。

因みに、現在、金先物1枚 650万円分買うのに必要な証拠金は約23万円、日経平均先物1枚 約2800万円分買うのに必要な証拠金は約160万円です。

証拠金を1000万円入金し、制度を良く理解しないまま、1000万円分買うつもりで目一杯の約3億円分を買い付けてしまった場合はまだましです。すぐに証拠金不足で追加証拠金が請求され、入金出来なければ強制決済されるからです。

しかし、通常は証拠金不足が発生しないように余裕を持って売買します。3000万円入金し、1000万円分買付けたつもりで3億円分買い付けてしまったら、2000万円以上損金が出るまで証拠金不足は発生しません。

商品先物取引をするのなら、金融機関を跨がってでも、コモディティETFやCFDで経験を積んだ後に、商品先物取引へと段階を踏んで進んで行きたいところです。

商品先物取引と信用取引・CFD・FXとのリスク面での大きな違い

先物取引はレバレッジが証拠金の10~30倍ですが、信用取引は担保の約3.3倍までです。

CFDと商品先物取引は、レバレッジなどはそれほど変わりませんが、最低取引単位はCFDの方が遥かに小さな単位で出来ます。

FXのレバレッジは(国内業者の場合)25倍までと商品先物取引とそれほど変わりませんが、為替とコモディティでは値動きの大きさが違います。また、最低取引単位も、FXの方が遥かに小さな単位で出来ます。

 

現物取引は相対取引に注意!

現物取引であれば、株式も商品も、値動きは購入に使ったお金の範囲内です(倉庫や保管の費用は別)。

現物取引で注意が必要なのは相対取引です。

これは株式や債券にも言える事なのですが、取引には、取引所取引と相対取引があります。相対取引は仕切り取引、店頭取引、市場外取引、Bit Offerなどの呼び方もあります。

取引所取引(市場取引)では、証券会社や業者は、顧客から受けた注文を取引所に繋ぐだけです。約定価格が高かろうと安かろうと、顧客の損益が増減するだけで、証券会社(業者)の損益には影響ありません。

出来るなら顧客の利益が増えてくれれば、次の取引につながるため、安い所で買って高い所で売って欲しいと、切に願っています。

しかし、相対取引では、証券会社(業者)が顧客の注文の相手方となって注文を受けます。顧客の売りを証券会社(業者)が買取る、若しくはその逆という事です。

顧客が、安く売れば証券会社(業者)は安く仕入れられるので、顧客に儲かって欲しいと願う一方で、顧客と証券会社(業者)の間に利益相反の関係が生まれます。

ほとんどの場合は、「市場で値の付きにくい銘柄を、証券会社(業者)が間に入って値を付けてくれる」というありがたい使われ方をしています。

流動性が低かったり、ボラティリティが高かったりすると市場価格との乖離は拡がる傾向にありますが、一定以上、市場価格と掛け離れた価格は付けられないようなルールもあります。

しかし、証券会社(業者)によっては、状況に拘わらず、そのルールで出来る最大限に近い乖離幅で価格を付けて来る会社もあります。

刻々と変化する価格や流動性やボラティリティの中で、その価格が割高なのか割安なのかは判断が難しいため、証券会社(業者)が信頼出来ないと思えば、相対取引はリスクと考えて良いと思います。

なお、上場している商品でも相対取引は出来ますので、「取引所取引をしているつもりだったのに相対取引だった」などとならないように注意が必要です。

 

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