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他金融(4)どちらが自分に向いている?株式とFX 値幅か勝率か

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ブレイクで利益を狙う株式   ボックス圏で利益を重ねるFX

もう既に株式かFXの取引きをされていて、なんとなく「上手くいかないなぁ」と感じている方もいると思います。そんな方は、自分がどんなタイミングで利益を取りにいっているのか、ちょっと振り返ってみて欲しいと思います。

もしかしたら株式よりもFX、若しくは、FXよりも株式の方が合っている人もいるかも知れません。

私がそれぞれの取引きに感じる事は、株式は水準訂正で利益を取りにいくのに向いていて、FXはレンジ相場の中で利益を取りにいくのに向いているという事です。

「水準訂正」というのは、他の言い方では、「上放れ(うわっぱなれ)・下放れ(したっぱなれ)」とか、FXの用語では「ブレイク」などとも言います。「ボックス圏」は、FXの用語では「レンジ」などとも言います。

水準訂正で利益を狙うのに向いている株式は、ここぞという場面で大きな利益を狙う取引きに向いています。米国雇用統計や決算発表、チャートの転換点などの大きな材料が控えている時です。

対して、レンジ相場で利益を取るのに向いているFXは、回数を重ね、勝率重視の取引きをするのに向いています。節目を抜ける程の材料が見当たらず、レンジの中で上下する相場が続きそうな時です。

もちろん、株式でボックス圏の値動きを取りにいく事も出来ますし、FXでブレイクを狙いにいく事も出来ます。

株式かFX、どちらか一方だけをやっている人は、違和感なく取引き出来るていると思います。

しかし、比べてしまった場合、FXでレンジの値動きを取りにいく取引きは、株式でボックス圏の値動きを取りにいく取引きに比べて、かなり安心感を持って取引き出来ると感じます。

また、株式で水準訂正を取りにいく取引きは、FXでブレイクを取りにいく取引きに比べて、確率や利益の大きさに対する期待感がすごく大きく感じます。

株式は、商品の仕組み上 水準訂正が起こりやすく、また、水準訂正が起こった時の値幅も、為替の値動きに比べて遥かに大きくなりがちです。

逆に為替は、株式に比べて、水準訂正は起こりにくく、起こった時も値動きはそれほど大きくなく、また、すぐにレンジ相場に収束しやすい傾向にあると思います。

商品の仕組み上とは どういうこと?

例えば、「コロナ禍が収まる」などという世界的に大きな好材料が出た時には(折り込み済みとか細かな話は抜きにして)、株式の場合は、債券市場など株式市場よりも遥かに大きな市場から資金が流れ込んできます。悪材料であれば、株式市場から資金が流れ出していきます。

個別銘柄に好材料が出た場合も、他の何千とある銘柄から資金が流れ込んできます。

どちらも資金の動きは「資金量の大きなマーケット→資金量の小さなマーケット」の図式になり、値動きは大きくなりがちです。

個別銘柄で悪材料が出た時には、「当事者」として単純に資金が逃げていくため値動きが大きくなります。

対して為替は、通貨から通貨への資金移動になります。例えば、米ドル/円で考えた場合、世界的な好材料はどちらの通貨にも好材料であるため、「どちらの通貨により大きなメリットがあるか」の差分でしかありません。

日本(円)が当事者の悪(好)材料でも、「日本(円)に悪材料で米国(米ドル)には好材料」という状況にならないと差が出にくいため、ブレイクしずらいし、値幅も大きくなりにくいと考えられます。

 

株式の代わりに投資信託やETF(上場投信)という選択肢

株式という投資対象を選んだ場合、個別銘柄以外にも投資信託やETFなどの派生商品という選択肢があります。

投資信託やETFを選ぶメリットは、全体相場や業種別指数、大型株、小型株、「コロナ関連」などのテーマに沿った銘柄群に投資出来る事です。個別銘柄まで選びきらなくて良いため、非常に投資しやすくなります。

また、ETF(上場投信)であれば、株式と同様に信用取引で空売りも出来ます。

また、複数の銘柄への分散投資になるため、個別銘柄にはどうしても付いてくる「倒産してしまったら紙屑」というデフォルトリスクがありません(デフォルトによる値下がりというリスクはあります)。

デメリットとしては、複数銘柄の平均株価になるため、特に短期的には個別銘柄ほどダイナミックな値動きは期待出来ません。

 

円は特殊な通貨? FXの日本(円)の絡まない通貨ペアという選択肢

FXや株式投資で為替の値動きを予想しなければならない時に、非常にやりにくい事があります。それは、「日本円の値動きが、理屈で考えると予測しずらい」という事です。

有事の際には安全資産が買われます。通貨でいうならば、「有事の米ドル買い」です。しかし、日本円だけは、なぜか有事の際、米ドルに対しても「有事の円買い」が起こります。

理由は諸説ありますが、私が一番しっくり来た説明は、「投資家は、通常時、金利の低い円を空売りして資金調達しており、有事の際、一気に買い戻されるから。」というものです。理由はともあれ、非常にやりにくい事は事実です。

動きを掴んでしまえば、諸外国の投資家に対して大きなアドバンテージになるのやも知れませんが、やりにくいと感じる方も多いと思います。

その場合、FXならば、いっその事、米ドル/ユーロや米ドル/豪ドル、更には米ドルも外して豪ドル/NZドルなどの、円の絡まない通貨ペアを選択する事で「円の不思議」というストレスから解放される事が出来ます。

コモディティという選択肢

一昔前であれば、敷居が高く選択肢に入らなかったコモディティですが、コモディティ投信やCFDの登場で、気軽に投資出来る投資対象になりました。機会があれば試してみても良いと思います。株式をやっている方ならばコモディティ投資が、FXをやっている方ならばCDFが馴染みやすいかと思います。

参考までに
他金融(1)コモディティETF・CFD・商品先物取引の比較

コモディティに興味のある人は多いと思いますが、取っ付きにくいイメージもあると思います。現在は、昔からある商品先物取引以外にも、コモディティ投信(ETC)やCFDなどの方法で商品市場への投資が出来ます。

 

 

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他金融(3)商品取引・商品先物取引は何が恐い?

商品先物取引は、ハイリスクな取引をするまでに経験が積みにくい取引です。高レバレッジ(10~30倍)、1単位の金額が大きい、預けた金額以上に損する事もあるなどの注意点があります。商品現物取引では相対取引に注意が必要です。

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