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今回は、投資 上達のコツです。FXだけでなく株式などにも共通する部分が多いかと思います。特に慣れることが必要で、変な癖が付く前にやっておいた方が良さそうなことをピックアップしました。
目次
得意な投資方法を持つ まずはここが入り口です
知識を吸収する。これが一番辛いかも知れません。年齢が上がってくると、覚えないんだ これが!若い頃に比べて、勉強は楽しいんですよ(^o^) ・・・でも、覚えないんです そして忘れるんです(-_-)
本題に入ります。
遊びでも仕事でも、始めたばかりの頃は覚える事がたくさんあります。ましてや勝ちたいと思ったら最低でも平均以上の知識が必要になります。
最初のうちは、とにかくレポートやオンラインセミナーなどを見まくる事です。ここはなんとか頑張って下さい。
なお、FXのファンダメンタルズ分析は実践的なレベルに達するまでに、ある程度の積み重ねが必要です。
全体像を把握し、時系列を意識すると整理しやすくなるかも知れません。
保存可能で加筆可能な日足チャートや時間足チャートがあるならば時間・イベント・感想などを片っ端から書き加えていったら良いかと思います。何年かしたらものすごい財産になると思います。
私はこう考えます。FXはボードを通して人と人とが売り買いをしています。
私が売った物は必ず誰かが買っています。私が売った後、値上がりしたら、私が儲け損なった分を必ず誰かが儲けています。私が売った後、値下がりしたら、私の儲けが減らなかった分を必ず誰かが損しています。
つまり、市場参加者全員で利益の奪い合いをやっているんです。しかし、世界を相手に戦っているからといって、そこで勝つために私の能力は偏差値で70も80もいらないんです。55あれば、勝ったり負けたりを繰り返してトータルで勝てると思います。
偏差値は資金量で中央値を取るような形になるので、思っているよりは難しいと思います。
FXの取引き全部の偏差値の平均を55にしようと思ったらとてつもなく大変だと思います。
しかし、スキャルピングだけとか、デイトレードだけとかなら勉強する量は1/5とか1/6で善くなります。さらに「相場の落ち着いている時だけ」とか「荒れ相場だけ」とか、通貨ペアで「豪ドル/米ドル」だけとか、使うテクニカル指標は移動平均線だけとか、絞れば絞るほど必要な勉強量は減っていきます。
その分応用力もドンドン減っていくのでずっとそのままで良いわけではありません。ただ、満遍なく勉強するよりは、一通り勉強した後、まず確固とした得意分野を作り、そこから拡げていく方が実戦的かと思います。
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売るために買うのだから売り値を根拠に買う
私たち投資家は、何のために金融商品を買うのでしょう。
99.9%の人は売るために買うのです。買った価格よりも高く売って儲ける為に買うんです。
なので、買う段階で「どういう理由で何時いくらで売るつもりなのか」はっきりとイメージ出来ていないといけません。「何時いくらで売れる」これが買う根拠なのですから。
これは短期売買も中長期売買も同じです。もちろん外れてもかまいません。
このイメージがはっきりとしていればしているほど、外れっぱなしになると思います。(人の予想している未来は、折り込まれて価格に反映しているので)まだ折り込まれていない未来を予想しなければならないためです。
例を上げると、ある経済指標、或いはテクニカル指標を元に売買しようと思ったとしましょう。
今までこの指標が出た時には
① 翌日30銭~1円50銭上がっているから、今日買って明日売ろう。
② 翌日の14:00位にピークを付けていた事が多く、今回の数字の大きさに近い時は80銭~1円20銭上がっているからその辺りをメドにしよう。
③ ②の分析に加えて今回の相場の荒れ具合だとピークは平均よりも20分位遅くなるんじゃないか、値幅も一番大きかった1円20銭をメドにしよう。
①は出ている情報をざっと見る人、②は出ている情報を分析する人、③は出ている情報を加工し分析する人
この人たちが30回くらい取引し、その都度、結果について検証していたら・・・ 結構大きな差になると思います。
そもそも①の人は3~4回くらいで検証する事が無くなるような気がします。
買う時には口に出せるほど明確な理由を持つ。確認する項目を箇条書きにしておいても良いし、ぶつぶつつぶやきながら発注しても良いかも知れません。そして、検証する。すごく大事なことです。
ただ、ほどほどにしないと疲れちゃいます。検証の方は少しサボっても良いと思いますので、いやにならないペースで楽しみながら取引きして下さい。
損切りに慣れる これ最初はわりと出来るんです
「損切りに慣れる」多くの方々が一番大切なことと言っていて、私も非常に大切な事だと思います。これが出来なくなって去っていく人がどれほど多いことか。
損切りをしない、出来ないと言うことは、「値下がりしたら戻って来るまで運用放棄」と言うことです。よほど投資の神様に愛された方でない限り、勝てる理由が見当たりません。
損切りは最初は割りと出来るものなんです。しかし、経験を積むに連れて出来なくなっていくんです。
取引きを重ねていくと、損切りをした後に、予想に反して儲かる水準まで戻る場面を何度も目撃します。何度もです。そして、何度か連続して損切が続くと、「戻るかも知れないから持っておく」となるのです。
しかし、そこに合理的な投資戦略も投資判断はありません。運用放棄というものです。
「損切り」は慣れと、自分の投資判断を信じる力が必要です。損切りに迷うようになったら「俺(あたい)はそんなに弱い人間じゃねぇ!」と自分に言い聞かせて切りましょう。
幸いFXにはスキャルピングやデイトレードといった損切りの練習にはもってこいの運用方法があります。
同じような症状に「高値覚え」「安値覚え」というものがあります。過去の売り(買い)逃した高値(安値)が悔しくて忘れられない。その値でないと売ら(買わ)ないというやつです。対処法は同じです。
売りから入る事に慣れる 視野が広がります
売りから入って日を跨ぐと、スワップポイントを払わなければならないため、「初心者はまず買いから」と言う話をよく聞きます。
でもそれダメです。買いからしか入らない人は視点が買いからだけになりがちです。
意識か買いにしかいっていない視点では、偏見のない投資判断は下しにくいのです。
売りからも入るようになると、今まで見えていなかったものが見えてきます。
例えば、ボラティリティの高い相場などで気持ちがはやっている時など、今までは「ここは買いだ」と疑わなかったタイミングでそれ以上に「ここは売りだ」と思えたりします。視点が2倍になってニュートラルに物事が考えられるようになります。なによりチャンスが2倍になりますしね。
さすがに数ヶ月のスワップポイントは気になりますし、マイナー通貨のスワップポイントも気になる所ですが、1ヵ月以内の変動を予測しての売り持ちならば問題ないかと思います。
ただし、外した時の損切りは絶対条件です。株の信用取引の売建てと違いFXの売建ての新たなリスクはスワップポイントだけです。最初から慣れておきましょう。
デモトレード 実戦では出来ない練習も出来ます
私はデモトレードはまどろっこしくて、あまり好きではありません。しかし、使いようによってはコツをつかむための良いツールです。
FXを始めていきなりデモトレードをしても雰囲気をつかむだけになってしまいそうですが、しばらく取引きをしてからならば別の使い方があると思います。
ところで、スポーツには2種類あると思います。失敗を恐れずガンガンと練習出来るスポーツと、モータースポーツやエクストリームスポーツなどの絶対に大きな破綻をさせずにジリジリと限界を詰めていくスポーツです。
投資は資金力さえあればガンガン練習出来ますが、コツをつかむまでは資金力がなければ出来ない練習もあります。
メジャーでない通貨ペアでのスキャルピングや、ロット数に変化を付けてのスキャルピングなど、ジリジリと練習していたらずいぶんと時間がかかりそうな気がします。
こういったものをデモトレードでやってみて、うまく出来ることが確認できれば、あとは度胸一発です。短期間でエキスパート(の見習いの見習いくらい)になれるかも知れません。
少なくとも自分に向いている事がわかれば良し、向いていない事がわかれば未練が断ち切れると思います。
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次回はFXの取引き方法について。短期のスキャルピングとデイトレード、オーバーナイトです。
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為替とFX(6)FXの醍醐味 短期売買 当日中から翌日までの取引き
スキャルピングやデイトレードは「取引をする」「損切りをする」という決断をする経験を大量に積むことが出来ます。スイングトレードや中長期の取引をするつもりの方も、短期売買をしばらく経験すると良いと思います。
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為替とFX(4)FXの記事を分かりやすくするための用語集
為替・FXに関する用語の中で誤解されやすい用語や、聞き慣れない用語を あいうえお順 でまとめました。まとめたというほどないんですけど・・・・
あくまでこのブログを読みやすくする目的で、なるべく短い文章でざっくりと説明しています。