前ページ 投資環境(18)日経新聞とNHKで情報収集の下地作り
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前回は、情報収集の下地作りとして、日経新聞とNHKのお話でした。今回は、メインの投資情報の収集のお話です。
目次
証券会社のレポート・セミナーはアナリストが重要
電子媒体、紙媒体ともにあります。いろいろなレポートが発行されていますが、ほぼアナリストが書いているため情報の信頼性は抜群です。それらが、証券会社に口座を開設するだけで、ほぼ無料で読めてしまうのですから、格安と言う他はありません。
レポートには、日々の相場解説、週間レポート、月間レポート、業界レポート、個別銘柄レポート、その他 決算総括やイベントのレポートなど幅広くあります。
留意点は、一口に証券アナリストと言っても、優秀な人からそうでない人までいる事です。
レポートの質は、アナリストの能力によってバラつきがあります。事実や数字を羅列しただけの味気無いレポートもあれば、すごく解りやすくためになるレポートもあります。良いレポートを見たら書いたアナリストを覚えておきましょう。良いアナリストのリストが増えていくと、情報収集がどんどん楽になっていきます。
内容の難易度は少し難しいものもありますが、証券会社のお客様が読んで理解しやすいレベルで書かれています。対面営業の証券会社の場合は、理解出来ないお客様には、営業マンが解説する前提もあるため、少し難しいものもあります。
セミナーやオンラインセミナーも同様で、良い講師のセミナーは本当に解りやすく噛み砕いた説明をしてくれます。良いセミナーだったら講師の名前を覚えておきましょう。
「株式を学ぶ」とか「○○の基本」などの初心者向けセミナーは、教えるのが上手い人が良い講師なのですが、「今後の見通し」などの、未来を予想し投資の参考にする情報は、アナリストとして能力の高い人が良い講師です。
世間の評価の高いアナリストは、知識や分析力などの高さだけでなく、企業に取材に行った時に、普通のアナリストが○○部長などから取材して来る所を、○○専務や社長、会長など、より経営の中枢に近い所から取材出来たりします。情報源から既に差があるのです。
一部例外はありますが、レポートもセミナーも、そのアナリストが所属する証券会社に口座を持っていれば、無料(同じ値段)で閲覧出来ます。
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日経ヴェリタスのアナリストランキング。上位者の多くは対面型大手証券に所属
証券会社によって、抱えているアナリストの人数も優秀なアナリストのいる部門も違います。
部門というのは、例えば、電子部品とか自動車などの業界や、テクニカル分析や中小型株など、アナリストにはそれぞれ専門分野があります。
日経ヴェリタスのアナリストランキングで、各部門の上位のアナリストは、野村證券、大和証券と、大手銀行系のSMBC日興證券、みずほ証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券の5社と、若干の外資系証券会社で殆んどが占められています。
有難い事に(当たり前の結果ですが)、大手証券各社は殆んどの部門で大きな片寄りはなく良いアナリストを抱えています。目当てのアナリストとかがなければ、何処か1社に口座があれば、情報収集には困らないでしょう。
証券会社にとって、有名アナリストを高額で雇う大きなメリットは、個人投資家相手よりも機関投資家相手のビジネスにあります。ネット証券が有名アナリスト獲得にお金は掛けられないのは、そんな理由もあります。
有名アナリストのレポートが読みたければ、対面型の大手証券会社に口座を作る必要があります。しかし、ネット証券に慣れた人の感覚では、対面型証券の手数料は論外の高さに思えます。
対面型の大手証券会社のアナリストレポートを読みたい
各社ネット口座も用意されていますが、使い勝手はネット証券に大きく劣る印象です。ネット口座を充実させると自らの首を締めてしまうというジレンマもありそうです。
情報を取るだけと割りきって口座開設出来る人は良いのでしょうけれども、なかなかそれが出来ない人には、野村證券のネット口座の野村ネット&コールが、ネット証券にも劣らない充実ぶりでお勧めです。
野村證券は、過去には大手証券の中でもガリバーと言われていた程、抜きん出た存在でした。証券界に銀行系の資本が入ってきた今でも、それは衰えていません。何処か1社だけという時に、野村證券ならば不足はないと思います。
証券口座を増やしたくない人には、これも野村證券のアプリですが、Fintos!(フィントス)という情報系アプリがあります。野村證券のアナリストの記事や配信動画を中心に、投資関係の情報満載のアプリです。
何か野村證券ばかり勧めてしまっていますが、決して野村證券の回し者ではありません (^_^;)
Fintos!は、無料のベーシックプランでも、信頼性の高い記事が数多く閲覧出来ます。有料のプレミアムプランは月額4,900円で、プレミアムプラン限定の記事も閲覧出来るようになります。
あまり活用しなければ月額4,900円という金額は、すごく高いと思います。しかし、日課で株式の情報を得るのに、日経新聞とFintos!(プレミアムプラン)に加入していれば、他の情報源をあちこち開いて、不確かな情報を検索する必要はほぼなくなると思います。それ程、情報が充実しています。この時間の節約効果が、月額4,900円ではすごく安いと思います。
「大手証券に口座を持っていなければ」の話ですが、私の主観では、株式投資に限って言えば、あの日経新聞電子版の購読よりもFintos!の課金に軍配が上がります。
次回は、科学雑誌のお話です。
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投資環境(20)最先端の科学技術の情報収集は科学雑誌がお勧め。
研究段階の情報も含めて、最先端の科学技術の動向を知りたいのならば、月刊の科学雑誌がお勧めです。月刊の科学雑誌では、ニュートンと日経サイエンスがお勧めです。違いは、・・・・・。
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投資環境(18)日経新聞とNHKで情報収集の下地作り
広く浅い情報ならば、大抵の情報はネットから無料で入手出来ます。しかし、情報源の信頼性や質の高さなどを考えると、ネットから検索で出てくる情報では少し不安な時があります。今回は、新聞とテレビのお話しです。