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投資環境(18)日経新聞とNHKで情報収集の下地作り

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私は、いくつかの方法で情報収集をしています。

情報ソースは、証券会社のレポートやセミナー、新聞、NHK、雑誌、ネットなどが主なところです。

広く浅い情報ならば、大抵の情報はネットから無料で入手出来ています。

しかし、情報源の信頼性や質の高さなどを考えると、ネットから検索で出てくる情報では少し不安な時があります。

有料の情報に良さそうな記事もありますが、サブスクなどでほんの数百円でも、ホイホイと課金していくと積もり積もってとんでもない金額になります。

今回は、新聞とテレビのお話しです。

株式をするのなら、なんと言っても日経新聞

紙媒体と電子版があります。経済や政治、個別銘柄の決算などに関する記事が他紙よりも圧倒的に多いため、株式の個別銘柄をするのなら読まざるを得ない情報源です。

政治や経済の基本的な情報を知るのに日経新聞は必要だと思いますが、充分ではありません。株式投資に使うには、証券会社の情報に一歩譲るところがあります。

例えば、割りと頻繁にある事ですが、マーケット欄にお決まりのセリフで「裁定取引が入り値上がりしました」とか「外国人投資家の買いが入り値上がりしました」などと簡単に締め括られている事があります。実際には値上がりした後に裁定取引が入っていたり、「その銘柄は外人買っていないよ」なんて事もあります。値上がりした理由が違うと見通しも変わってきてしまうため、実際に投資をする人にはかなり重要な事です。

日経新聞は、紙媒体は朝刊夕刊のセットで月額4,900円、夕刊のない地域で全日版が月額4,000円、電子版が月額4,277円です。紙媒体に月額1,000円プラスする事で、紙媒体+電子版が両方読めるようになります。それぞれ月額5,900円と月額5,000円です。朝夕刊セットと全日版は、地域によって決まっているため自分でどちらにするとは選べません。

日経新聞の月額料金は、あまり読まないのであれば高いと思います。これ1つ止めれば、良さげなサブスクを3つ4つ契約出来ます。しかし、ちゃんと読むのであれば、これほどの信頼性と質と量を兼ね備えた情報源は滅多にありません。

私の主観がだいぶ入りますが、紙媒体のメリットは、広い紙面にあります。デスクに座って、1時間かけて全体をザッと読もうなどという時には、電子版よりも遥かに読みやすいと思います。毎日日課でそれをする人には紙の新聞がお勧めです。

逆に、隙間時間に読むとか、記事を検索して読みたい人には電子版がお勧めです。また、電子版は過去30日まで遡って記事を読む事が出来ます。どちらかというと電子版の方がニーズは高いと思います。

電子版の閲覧にはブラウザの他に、アプリが2つ用意されていて、通常のアプリと紙面のように読める紙面ビューアというアプリがあります。どちらのアプリも無料です。

+1,000円の紙媒体+電子版は、やってみると使う媒体はどちらかに片寄るような気がしますが、+1,000円の料金が気にならない方や、紙面で読んで過去記事も呼び出したい人には良いと思います。

日経電子版には、無料会員が存在します。無料会員もアプリを使用できます。日経電子版の記事には、有料の記事と無料の記事があります。ただし、読みたい記事は、殆んど有料記事というイメージです。無料会員は、無料の記事全部と、有料の記事を月10本まで読む事が出来ます。

「どうしても読みたい記事だけを」読むのなら良いかも知れませんが、日課として読むのなら、1日約1,000本配信されるという日経電子版の記事に対して、月10本はあまりに少なすぎます。

有料会員がお勧めですが、有料会員にならないのなら無料会員に登録しておいてもデメリットは何もないと思います。

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NHKはなかなか理想的な環境にある放送局

NHKは「日本(N)放送(H)協会(K)」の略称で、国営放送ではなく公共放送です。国営放送ではないので国家権力に統制される事もなく、スポンサーからCM料金を得ている訳でもないので、特定の企業に忖度する必要もないという、なかなか理想的な環境にある放送局です。

民放のニュースやワイドショーは、スポンサー獲得を考えて民間受けする一番ホットなニュースばかり繰り返し放送していますが、NHKのニュースは幅広いニュースを扱ってくれます。

NHKの受信料が強制的に徴収されるのは納得いきませんが、スポンサー獲得を気にせず番組を制作出来るという点では、悔しいけれど公共放送として良い料金の徴収方法だと思います。悔しいけれど!

NHKの受信料は地上波月額1,225円、BS契約月額2,170円です。放送を受信出来る環境が整っていれば、見る意志がなくても支払いを求められます。現在、殆んどのテレビチューナーはBS放送に対応しているため、否応なく2,170円が求められます。

NHKを見ない人にとっては、本当に忌々しい放送局です。

NHKは、経済ニュースというよりも、教養を高めてくれる番組の多い放送局です。

新聞をあまり読まない人は、せめてNHKを見るべきだと思いますが、日経新聞に限らず新聞を読んでいるのであれば、内容は被るため、NHKのニュース番組は特に見る必要はないように思います。

NHKの受信料を払わなくていい?

最近では、TVチューナーを搭載していないAndroidTVが話題になっています。TVerやAbemaTV、YouTubeなどのアプリを大画面で見るためのテレビです。TVチューナーがない事で、放送を受信出来る環境が整っていない事になり、NHKの受信料を支払わなくて良いそうです。これはNHKも認めているそうです。

「これ買おうかな」とちょっと思ったんですが、そんなにおいしい話でもないんですよね。確かにNHKの受信料は取られなくなるのですが、見られなくなるのは、NHKだけでなく、地上波全部とBS放送全部なんです。チューナーがないから。

そして、たぶん確実にNHKの受信料徴収員と一悶着あります。

民放公式の無料アプリTVerなどを入れれば、ドラマやバラエティーなど結構カバーは出来ますが、全部ではありません。

民放4社の定額制見放題サービスの月額料金を合計すると3,637円です。これだけでNHKの2,170円を越えてしまいます。

NHKだけ受信しないチューナーがあれば良いのに。

 

参考までに、主だった動画配信サービスの月額料金一覧です。無料プランや割安なプランのあるものや、ポイントの還元があるものもありますので参考程度にして下さい。有料プランは広告がカットされるため、非常に快適に視聴する事が出来るようになります。

TVer 無料
AbemaTV 960円
Amazonプライム 500円
dTV 550円
YouTubeプレミアム1,180円
Netflix 1,980円
U-NEXT 2,189円

民放定額制見放題サービス

日テレHulu1,026円
テレビ朝日TELASA618円
TBS Paravi1,017円
フジテレビFODプレミアム976円

次回は、証券会社のレポートやセミナーからの情報収集のお話です。

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証券会社の情報は、口座を開設するだけで読めるものが多く質はアナリストの能力によってバラつきがあります。日経ヴェリタスのアナリストランキングの上位者の多くは対面型大手証券に所属しており、読みたければ口座開設が必要です。どうしましょう。

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