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投資環境(15)その他のGDP(国内総生産)と紛らわしい指標たち

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なんとかGDPとか、「どっちでもいいじゃん」と思えるようなGDPと似たような呼び名や内容の指標が幾つもあります(どっちでもよくないんですよ!たぶん)。その辺についてまとめてみました。

なんとかGDPとか GDPなんとか とか

GDPの他に、GDPと付く指標がいくつかあります。

1人当たりGDP

GDPを人口で割ったもの。名目と実質のどちらもある。GDPが国の経済規模を表すのに対して、1人当たりGDPは国民の裕福度を表します。そして、国別の順位を見た時に、GDPと1人当たりGDPでは大きく顔ぶれが違います。

他国との関係を有利に進めるためにはGDPを高める事が必要ですが、目指すべきは真っ当な方法での1人当たりGDPの増加だと思います。

因みに2018年の日本の順位は、GDPが3位、1人当たりGDPが33位(国連データ)、26位(IMFデータ)です。「GDP3位に対して、1人当たりGDP33位」って低すぎない?って思うかも知れませんが、少し捕捉しておきます。

一人当たりGDPのランキング上位国には、タックスヘイブンと呼ばれている国々や物価の高い国々、産油国などもあり、一概に33位が低すぎるとも言えないかと思います。低いとは思いますけど。

詳しくはこちら→

GDPデフレーター

名目GDPを実質GDPで割ったもの。物価の変動が反映している名目GDPを、物価の変動を反映していない実質GDPで割るため、物価の変動を表します。類似の指標はGDPではなく、消費者物価指数(CPI)や企業物価指数(PPI)などの物価指数になります。ただし、CPIやPPIと決定的に違う点は、GDPデフレーターは国内総生産を基にしているため、原油などの輸入物価に依る物価変動が除かれる点です。

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紛らわしい指標たち

国民経済計算(SNA=システム オブ ナショナル アカウンツ)

一国の経済の状況について体系的に記録する事を狙いとする国際的な基準です。93SNAとは、1993年に国連が加盟各国に導入を勧告した国民経済計算で、日本は2000年から採用しています。さらに、2016年からはSNA2008を採用しています。各国の採用時期は少しづつずれています。SNAには、GDPを始めとした各種指標があります。なお、GNPという指標が姿を消したのは、68SNAから93SNAに切り替わった際に、GNPを廃止し、概念はGNIに引き継がれたためです。

GNP(国民総生産)

「国民が一定期間に生産した財やサービスの付加価値の合計」。1993年までは、GDPではなく、GNPが国の経済規模を表していましたが、1993年に国連のSNAが68SNAから93SNAに切り替わり、日本の経済規模を表す指標もGDPになりました。2000年、日本が93SNAを採用してからは、GNPは姿をけし、概念はGNI(国民総所得)という指標に置き換わりました。GNPの国民とは、国籍は関係なく6カ月以上国内に居住する外国人を含み、2年以上海外に居住する日本人は含みません。間違えやすい所です。また、居住者による海外からの純所得は含まれるため、GDPには含まれない海外子会社からの送金などの第一次所得収支も含まれます。

GNI(国民総所得)

GNP(国民総生産)を所得面から捉えた指標です。GNIの国民とは、GNP同様、国籍は関係なく6カ月以上国内に居住する外国人を含み、2年以上海外に居住する日本人は含みません。また、居住者による海外からの純所得は含まれるため、海外子会社からの送金などの第一次所得収支も含まれます。

日本は、第一次所得収支が増えて来ており、その傾向は今後も益々強まっていくだろう事から、GDPよりもGNIの方が日本の経済規模などを正確に表すのかも知れません。しかし、1人当たりGDPと1人当たりGNIの差が拡がるという事は、資本家と労働者の貧富の差が拡がっているという事かと思います。アベノミクスでGNIを重視する事から、アベノミクスで指す国民というのは、主に富裕層を指す言葉なんだなぁと感じてしまいます。

GDI(国内総所得)

GDP(国内総生産)を所得面から捉えた指標です。「国内で一定期間に支払われた賃金・利益・配当金の合計」。GNI(国民総所得)との対象などの違いはGDPとGNPの違いと同じです。

GDP(国内総生産)・GDI(国内総所得)・GDE(国内総支出)は三面等価の原則で合計額は同額になります。

GDE(国内総支出)

GDP(国内総生産)を支出面から捉えた指標です。「国内で一定期間に生産された財やサービスに対する支出の合計」。家計や企業・政府で財やサービスを使った消費と、企業の在庫などの投資からなります。これに輸出を足して輸入を引きます。

NDP(国内純生産)

GDPから固定資本減耗を差し引いたものです。固定資本減耗とは、よく知っている言葉でいうと減価償却費の事です。厳密に考えるならば、GDP(国内総生産)よりも、固定資本減耗(減価償却費)を引いたNDP(国内純生産)の方が、一国で生産された付加価値の合計を正確に表しているとされています。しかし、固定資本減耗の計算は様々なタイプやパターンがあり、各国、各企業で比較可能なほど正確に統一出来るとは思えないため、GDP(国内総生産)が使われているそうです。

GRP(域内総生産)

GDPの地域版です。都市圏や経済圏、都道府県など一定の地域内で生産された付加価値の合計です。いくつかの研究機関で発表されている、2015年のGRP(域内総生産)世界一は東京です。次いでニューヨーク、大きく離れて3位がロサンゼルスです。

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