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債券(4)個人向け国債と新窓販国債 格付けと金利で選ぶ社債・劣後債

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今回は、債券の種類別で国債、社債、劣後債を説明します。

国債(個人向け国債と新窓販国債)

国債には色々な種類がありますが、日本国債でしたら、個人向け国債と新窓販国債の2種類を覚えておけば良いと思います。他の国債を買うことはまずないと思いますし、ある時は販売者側から詳しい説明がなされると思います。

個人向け国債  普通に国債というとこれ

購入単位は1万円以上1万円単位です。

普通の債券とは大きく違う点があります。それは途中換金の方法で、通常の債券は相対取引での売却になりますが、個人向け国債は1年間換金不可でその後は財務省の買取になります。

売却は通常時価ですが買取は100円になるため、個人向け国債は値上がりも値下がりもしません。値上がりしないというのは債券の魅力を大きく損なっています。今の低金利では全く関係のない話ですけどね。

期間は3年5年10年があり、3年と5年が固定金利、10年が変動金利になります。変動金利というのも他ではあまり見かけないですね。

金利はその時々の金利情勢によって決まりますが、最低金利が0.05%と決まっており、現在(令和元年10月現在)は3年5年10年とも0.05%です。0.05%というと100万円預けて金利が年間500円と言うことです。ここから税金が引かれます。個人向け国債10年債は変動金利ですので金利が上がり始めたら少し魅力は出てきますが、私なら現時点では投資対象からはずします。

新窓販国債  昔ながらの国債はこれ

購入単位は5万円以上5万円単位です。

期間は2年5年10年がありすべて固定金利です。直近は低金利のため募集が見送られています。

ただ、新窓販国債の元になっている通常の国債の入札は行われていて2年5年10年とも利率は0.01%で入札価格が100円以上でマイナス金利になっています。債券の仕組みは通常の利付債と同じです。募集が再開しても、現在の低金利、そしてその後の金利上昇局面が終わるまで投資対象からはずして良いと思います。

 

社債  格付けが1つ違うと金利も大きく違います。人気銘柄あり。

購入単位は10万円単位、100万円単位などまちまちです。

国債が国が発行する債券なのに対して、社債は企業が発行する債券です。

発行会社の格付けにより金利はまちまちですが、国債よりは高いです。途中換金は相対取引になります。

通常は時価に近い価格で買取に応じてくれますが、売却したい人が多く既発債としても再販売出来ないような状況の時には、証券会社も買取った債券は保有リスクになる為、買取価格が安くなったり買取出来ない事もあります。証券会社によって扱っている銘柄が違います。

(2019/9現在)募集されていたソフトバンク社債(7年満期利率1.38%)のように金利が1%を越えてくるようであれば、投資というよりは貯蓄の対象として検討して良いと思います。因みにソフトバンク社債の格付けはJCRはA-の評価ですが、S&PやムーディーズではBB+の格付けです。国内の格付け機関と海外の格付け機関では、評価に差があることがよくあります。同レベルの利回りの債券を探すなら格付けでBB+で探すと見つかりやすいかも知れません。

劣後債  見かけたらチェック。人気も条件も良いことが多いです。

劣後と言うとあまり良い印象は持てないかも知れませんが、なにが劣後しているのか知ると「良いんじゃない?これ」って思えると思います。

債券がデフォルト(債務不履行)した時の返済順位が、普通の債券に比べて劣後している(返済順位が後になる)、と言うことです。と言うことは、デフォルトしなければ関係ないという事と、仮にデフォルトしたとしても、負債の金額が「ぴったり(債券や借金)の返済の途中でなくなっちゃった」ということでなければ、債券を買っても劣後債を買っても同じと言うことです。

発行体は、あまりデフォルトしそうにないBIS規制が関係するような大手銀行が発行していた覚えがあります。銀行が自己資本規制などの数字を計算する時に、債券は負債になりますが、劣後債は条件を満たせば自己資本のように扱えるため発行されていました。

余談ですが、デフォルトした時の返済順位で、劣後債と株式の間に優先株というのがあります。こちらは逆に「なにが優先なの?」と思ってしまいます。デフォルトした時の返済順位とか、配当金の額などが普通株に比べて優先されるのですが、株主の1番大切な権利の議決権が付与されておりません。

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次回も、債券の種類別で、新株引受権付社債を説明したいと思います。

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