リスクとそのヘッジコストを考える
こんにちは。ちぇりぶろです。これから末長いお付き合いを、ぜひぜひ、よろしくお願い致します。リスクについて、ちょっとへんてこなお話しから始めますね。
道を往きます。長い長~い道のりです。まん中に二車線の車道があり、両脇に歩道があります。
目的地に着くと1,000万円貰えるそうです。太っ腹ですねぇ。長い長~い道のりをテクテク歩いて行きます。もし車道を歩く危険性を軽く見ていたり、若しくは知らなかったりしたら車道を歩いてしまうでしょう。自動車に撥ねられる危険性が一気に増しますね。車道が危険だと知っていれば歩道を歩き、このリスクは回避することができます。知っているだけで回避できるリスクもあるのです。
反対側の歩道に100万円くれる人がいます。太っ腹ですねぇ。車道を横切って渡ると30%の確率で事故にあいます。しかし、ガイドさんがいて安全に渡る手助けをしてくれます。代わりにリスクに対処してくれるというわけです。うれしいサービスですね。しかし、よくよく話を聞いてみるとガイド料はなんと30万円です。ぼったくりですねぇ。しかし、これがヘッジコスト(保証料)というものです。安全はただではないのです。私達の大好きな元本保証も、きっちりと保証料を取っています。しかし、「右を見て、左を見て、自動車が来ないことを確認する」という対処方法を知っていれば、自分でこのリスクに対処出来るので、コストは削減できますね。この対処方法を知らずに車道を渡るのはあまりに危険です。リスクに対する対処方法を学んでいけば、取れるリスクも増えてくるのではないのでしょうか。
さて、途中から歩道がなくなってしまいました。車道を歩いて進むと、60%の確率で事故にあいます。しかし、タクシー乗り場と中古車屋さんがあり、タクシー乗り場では目的地まで乗って行けます。料金は500万円です。ぼったくりですねぇ。しかし、ヘッジコストはざっくりと「保証する金額(1,000万円×60%)×成功する確率(ほぼ100%)」と考えていいと思いますので、500万円でも良心的な金額かと思います。しかし、運転技術があれば中古車屋さんで自動車を100万円で買い、コストを削減できます。ほぼリスクを排除したと思っても、道が陥没するかも知れません。これがテールリスク(ほとんど起こらないはずの想定外のリスク)というものです。その他にも、歩道を歩いている時に自動車が突っ込んで来ないとも限りませんし、タクシーが強盗かも知れません。リスクは無くならないのです。「リスクはある ないではなくどんなリスクがどのくらいあるのか」で考えましょう。
同じような考え方が投資や仕事、その他、色々な事に当てはまると思います。そんなリスクと対処方法、ヘッジコストについて考えていきたいと思います。